なんかもうちょっと、お料理ブログみたいな感じにしたかったのに、どんどん堅くなるなぁ。



これまた良く言われるのが、

「ヤマカンは自分だけが正しいと思っている!!」


いやいやいや、普通に考えて他にも正しい人アホ程いますがな。
ていうかなんでそんなに怒ってるの?


もっと言えば、自分の出す言葉は「正しい」というよりも「たいしたことがない」と思っている。
「当然のこと」、と言っちゃうとまた誤解されるかも知れないけれど、人の心に深く突き刺さるようなことは、何も言ってない。
「ああ~」とか、「ふ~ん」くらいで済ませられるようなことしか言ってない。

僕はそれが「哲学」だと学んだ。


創作も実は似たようなものだ。
ずっと言い続けているが、「普通にできればええねん」。
自分のことを天才だと思ってる訳でないので、分相応に作ってるだけ。


ただ、この間お話した「真・善・美」の議論で言うと、僕はどうしても「真」にこだわってしまうという、それだけです。
アニメでそれができる、と思って入ったのが失敗だった。
今業界の議論は「善」と「美」についてばっかりで、何もできやしねぇ。

僕にとってアニメとは「真実」を語る手段です。
だから上っ面の幸せが語れない。「今が最高!」と言いたくもない。


たぶんそれには『風の谷のナウシカ』や『シュナの旅(アニメじゃないけど)』、『もののけ姫』『新世紀エヴァンゲリオン(旧の方ね)』などの作品が強く影響しているのだと思う。
(いや、ここに押井さんや富野さんの作品も入れないとね)
こんなことができるのか!と目から鱗が落ちた。

今もアニメには「真実」を語る根源的な力が宿っていると思う。
しかし、今や残酷なまでにその力をよってたかって封印してしまった。
「もうあんなことはできない」、そう気づくのに、18年もかかってしまった。


僕はみんなアニメで「真実」を語るべきだ、今もそう思っています。