客のオーダーに合わせて作っていったら、だんだんと味は薄くなる。
辛いだ、酸っぱいだ、甘いだ、苦いだ、そんな苦情に合わせて味を引いていったら、そりゃ味はなくなる。


こうして作品は全部「白粥」になった。



でもね、「白粥」ってのは、病人の食べるものですよ?
食べるなとは言わないが、観客全員が毎日白粥を旨い旨いって食べてるのって、異常じゃない?


僕はこの事態を「白粥民主主義」と名付ける。