僕が多大なる影響を受けたTVドラマは、やっぱり『北の国から』と『3年B組金八先生』、この二つしかない。

もちろん『踊る大捜査線』も『ケイゾク』も『古畑任三郎』も、『女王の教室』も『リーガルハイ』もそして『いつ恋』も大好きだ。何度も観た。
でも最後はこの二つにとどめを刺す。

そしてそれを執筆した脚本家、倉本聰と小山内美江子の二人が、僕にとってストーリー作りの「神」と言ってもいい。


彼らは時代と戦う。時代に対峙して、人間の真実を抉り出そうとする。
でも教訓めいた話にはしない。ヒーローもいない。いるのは、剥き出しの「人間」だけだ。


人として 人に出会い
人として 人に迷い
人として 人に傷つき
人として 人と別れて
それでも 人しか 愛せない  (海援隊『人として』より)



人間は醜い。醜いからこそ悲しい、悲しいからこそ、美しい。
たぶん僕にとっては、この三段論法以外、人間にリアリティを感じることはないのだと思う。
もう今のアニメに全然応用しようのないメソッドだけど、やはりこれが本物なのだと、大事にして行きたい。