スタジオ・ジブリ。
今なお定期的に劇場用アニメーション等の制作を続ける老舗アニメーションスタジオだ。
詳しい説明は必要無いと思うけと、ほとんどの人が”風の谷のナウシカ”や”魔女の宅急便”等を見た事があると思う。
そのスタジオ・ジブリ設立30年を記念した展覧会が六本木で行われた。
普段は外に出る事の無い貴重な資料や裏話が見られるとの事で開催前から非常に期待していたのだ。
特に目玉はレストランで出される通称”ジブリ飯”である。
スタジオ・ジブリの特徴を挙げればキリが無いが食事のシーンは大きなポイントだ。
登場する食事は全て美味しそうであり、実際に登場人物がガツガツ食べるシーンが良く出てくる。
そんなジブリ飯が実際に食べられるのだ。
※ジブリ大博覧会は9月11日で惜しまれつつ閉会しました。
六本木ヒルズ 52階をめざせ!
以前、東京都現代美術館にピクサー展を観に行った時も長蛇の列に唖然とした。
ディズニーランドかと思う程黒山の人だかりなのだ。
人気の展覧会は混む。あたりまえの事だがこれを忘れると酷い目にあう。
そして展覧会に行けたのはまさに最終日。
すげー混むだろうなと予想して開始の60分前に六本木ヒルズに到着。
流石にこの位の時間ならば……と思ったら既に入口となるタワーの地下まで行列が出来ていてやっぱり愕然とした。
見たかったジブリ展が最終日なので見に来たら既に会場よ外まで行列で開幕早々バルス唱えられた気分。あと約1時間待ち……。kindleでも読みながら待とう…。
— 箱根ヶ崎P.N.3@箱屋 (@pn3pn3) 2016年9月11日
#ジブリ展#バルス#行列多すぎ
ジブリ展の入場待ち告知の看板の札に200分まであるのが恐ろしい…………っ!
— 箱根ヶ崎P.N.3@箱屋 (@pn3pn3) 2016年9月11日
”こちら葛飾区亀有公園前派出所”が完結する関係でkindleにて無料のこち亀を読んで時間を潰す。
立ちっぱなし・エアコン効いてないので蒸し暑いと、あまり環境は良くないがこち亀や溜まっていた本を読みつつひたすら待つ。
10時、ようやく開場。
開場した事でゆっくり行列は進みだし程なく会場に入る事が出来た。
ただ、場所が高層ビルの52階なのでチケットを購入したからもまだ行列の先は長い……。
TL見てると開場15分で2時間半待ちとかジブリ最終日、半端ないな。みんなナウシカとクロトワの為なら…っ!#六本木#ジブリ大博覧会#ナウシカ#クロトワ pic.twitter.com/isSUTYao73
— 箱根ヶ崎P.N.3@箱屋 (@pn3pn3) 2016年9月11日
ジブリ大博覧会
会場に入るためエレベーター”に乗る為の行列”を抜けてようやく六本木ヒルズ展望台に到着。
東京シティービューと言うだけありその展望は抜群だ。
曇っているのが残念だが、方向が良ければ東京タワーや新宿都庁まで見る事ができる。
ジブリ大博覧会の内容は大きく分けて2つ。
どうやってジブリ映画は作られるのかを、スタジオ・ジブリ30年の歩みと共に各種資料で振り返るコーナーや、原寸大(多分)のネコバスの模型等が展示されている立体物のコーナーだ。
資料コーナーではジブリ立ち上げ当初の写真や映画のラフスケッチ、今まで発売されたグッズが展示されている。
普段は日の目を浴びないが、どれも貴重な物ばかりなので見ていて本当に飽きない。
壁の隅に”まっくろくろすけ”が書かれてたり遊び心満載の展示会場となっている。
特に映画の海外版ポスターはそう見る事は出来ないので機会があれば展示を見ておきたい。
ロゴや書体の文字が変わるだけで同じポスターでもガラっと雰囲気が変わる。
また、国柄に配慮してなのか、ポスターの絵柄自体が全面差し変わっている物もあるのでその辺りに理由を想像してみると楽しい。
資料コーナーを抜けると原寸大ネコバスが展示されている。
実際に中に乗車する事が出来て、写真撮影が可能だ。
社内は猫を彷彿とさせるふわふわの毛で覆われていて、とても気持ちいい。
これに乗って移動出来たサツキとメイが羨ましい。
更にそこから進むと天空の城ラピュタをイメージした展示場に移動できる。
そこでは海抜250Mの会場を生かし、さながら自分も空を飛んでいる様な気分で展示を見る事ができる。
スゴイのは中央の巨大飛行船がぐりぐりと動く事だ。
ただでさえデカいのに、無数のプロペラが回って上下に動くその飛行船の迫力は相当なものだ。
上昇している所を見ていると思わず見とれてしまう。。
ジブリ飯
ジブリの世界に浸ること約2時間半。
おなかも空いてきたのでジブリ飯のレストランに向かう。
ラピュタやナウシカが子供の時から好きだったので展示内容も気になっていたが、どちらかと言うとジブリ飯による所の楽しみが大きい。
冒頭でも書いたとおり、劇中の食べ物は非常においしそうだ。
少し話が脱線するが同じ宮崎駿監督の「ルパン三世 カリオストロの城」でルパンと次元が先を争って食べたスパゲッティー。
あれをとにかく1回食べてみたい。
テーブルマナーとか気取って食べるんじゃなくて、フォークでぐるぐるっと綿菓子みたいに巻いて食べてみたい。
今回の展覧会には”ラピュタパン”の他にも「紅の豚」に登場した”飛行気乗りスパゲッティ”(ノンアルアルコールワイン付き)や”まっくろくろすけバーガー”もある。
あまり無い機会、と言うか公式のジブリ飯が食べれる機会はまず無いので出来れば全部食べてみたいのが人情である。
レストランも同じフロア、56階にあるので店内からの眺望は抜群だ。
また、ジブリ大博覧会の開会を記念して店内に歴代映画のポスターが吊り下げられているのが可愛い。
目玉焼きトースト&肉団子のスープ
目玉焼きトースト&肉団子のスープ (ラピュタパン)
目玉焼きトースト・・・劇中でパズーが食べていたラピュタパンがついに目の前に。2枚のトーストでハムをサンド、その上からホワイトソースをかけて更に目玉焼きをトッピング。カリッと焼いて耳まで美味しく食べられる。
肉団子スープ・・・いわゆるミネストローネ。博覧会の開催時期に合わせて、秋の味覚キノコたっぷり。肉団子は肉の味に加え、胡椒がアクセントになってる。ちなみに2つ入っているのは劇中、パズーが「肉団子2つね!」と弁当を注文している事に由来する。
(劇中の食事シーン)
夢にまで見たラピュタパンがついにお目見え。
ラピュタパンの様な物は自分でも作る事が出来るがジブリ大博覧会で出される以上、オフィシャルのラピュタパンと考えて良いだろう。
実際のラピュタパンと比べるとホワイトソースがかかっていたりハムが追加されたりしているのは東京・六本木ヒルズと言う場所柄か?
劇中のパンより若干パワーアップしての登場である。
ラピュタパンは他の素材がシンプルなのでホワイトソースの味がメインとなる。
トーストにホワイトソースてどっかで食べた味だなーと思ったらグラパンである。
東京の下町、鶯谷にある喫茶店と六本木ヒルズの52階で出される料理の奇妙な共通点が面白い。
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トースト2枚分+ハムや目玉焼きのトッピングがあり、可愛らしい見た目に反してボリュームがある。
卵が半熟なので半分ほど食べた所で割ると味が変わって食べられるのが楽しい。
スープはたっぷりのキノコと肉団子にトマトの味が良く合う。
肉団子の数は2個とやや寂しい手勢だが、劇中の食事を再現する小ネタとして考えたい。
また、量的には目玉焼きトーストが十二分な量なので安心して食べられる。
両方とも美味しい料理ではあったがおいしさでは脱サラCEOのホットサンドやラーメン界のトリックスター・ワンタン麺も負けてはいない。
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ただ、今回は憧れの食事であったジブリ飯を食べる事が目的なのだ。
子供の時に好きだったアニメと同じ食事をする事で追体験をする。
昔見たアニメで「美味しそうだぁ」と思っても画面の向こうの食べ物。
当然、食べれる筈もなかった。
しかし大人になった今、ささいな事だが子供の頃の夢を叶えられたのが嬉しい。
大人になって子供の時の事を懐かしく思う事もある。
何らかの機会に、子供の自分に会ったらしっかりと伝えようと思う。
ラピュタパン、美味かったぞ!と。
それでは、また。