社会主義国でアニメブーム=韓流ドラマと人気二分-キューバ
2016年09月24日 08:51 発信地:ハバナ/キューバ
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【9月24日 時事通信社】社会主義国キューバで、愛好家によるコスプレイベントが毎月開かれるほど、日本アニメがブームとなっている。韓流ドラマのファンも多く、アジアの大衆文化が現地の人々の人気を二分している。
コスプレイベントの参加者は、古着を利用して衣装を自作。人気漫画「ONE PIECE(ワンピース)」の主人公などに扮(ふん)し、出来栄えを競うコンテストもある。「かつては映画館を会場にしていたが、入り切らなくなった」と主催者のエンリケ・マジョさん。参加者は年々増え、今では毎回1000人前後が集まる人気イベントだ。
「遊戯王」など日本アニメを収録したDVDの売れ行きも好調。首都ハバナの目抜き通りに店舗を構えるアルド・オアリェスさんは「10代の若者に人気が高い」と笑顔を見せる。かつてドラマ「おしん」を放映したキューバ国営放送は、たびたび日本のアニメ番組を放送し、人気拡大に一役買っている。
一方で、「天国の階段」など韓流ドラマの人気も日本アニメをしのぐほどの勢いだ。俳優の情報を交換をする愛好者の団体もあるという。「キューバ人にはない魅力がある」。ファン熱が高じて語学の勉強を始め、韓国人旅行者向けのガイドになったクラウディア・リベイラさんは「いつか、韓国を訪れてみたい」と夢を膨らませている。(c)時事通信社
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