本ブログでは、SDについて議論する前提としてや、テーマ出し、また政策的な事について記事にした事があります。
またブログ以外でも、学内外でSDに関する議論、またインターネット上でSDについての意見や考えを目にする事があります。それらを見ているといくつかカテゴライズできるような気がします。
そこで完全に私見ですが、SDに関する考え、前提など様々な観点からまとめてみました。なお、実際は1つのカテゴライズに属するのではなく、複合して派閥が主ではないかと思います。(○○派という語句が適さないものもありますが、分かりやすくする為にあえて○○派と本記事では記載します)
①対象は職員のみ派、職員・教員・技術職員も含む派
これは近年のSD義務化に関する議論にも見られるものです。これが曖昧だと議論していてもすれ違いがよく起こります。
<参考>
②推進派と不必要・無気力派
態度志向的なものでしょうか。SDはやらなければいけないと、逆はいらないとか、そもそも意味が分からないとか、また亜種として、業務忙しいからSDなんて優先順位として最下層派というのもあるかもしれません。
③組織推進派と自己研鑽中心派
SDは組織として進めるべきだと主張する人もいれば、自己研鑽でも行うべきだとする人もいます。また組織はまったくSDがないから自己研鑽するという人もいます。相反する内容ではないかと思いますが、組織として行うのか、個として取り組むのかといった事と言えるのではないかと思います。
④業務還元型派とキャリア還元型派
③と大きな関連があるかと思いますが、私見としては組織として進めるのではあれば、業務還元や将来のキャリアを見据える必要があると思います。しかし、自分の時間(休日)やお金を使っての自己研鑽はキャリア還元型に偏っていても周りから文句を言われる事ではないかと考えています。休日に、趣味に使おうが、勉強に使おうがそれは自由ではないかと。
⑤政策誘導派
最近は補助金でSDの実施(そして内容)についても取り上げられています。SDを実施する為に、外圧として、大学の教育研究や運営を見据えてであればいいのですが、補助金獲得の為にSDを実施するのでは何か本末転倒ではないかと思います(補助金の要件が悪いというわけではなく、各大学のスタンスもあるかと思います)
⑥若者育てなきゃ派
若手・中堅職員の育成議論ですが、そうすると「OJTが~~」という話も出てきて、「OJTはSDの概念の中に含まれるのか否か」といった話もあります。あとは中堅以上職員にとってはSDに関する動機にもなっている場合もありますね。
⑦実践派と研究派
SDはSD研究の論文やSDに関する特集(記事)もありますし、内容も実践研究や事例報告など様々です。ただSD研究は裾野が広いのと、現場経験がない・現職ではない人がSDについて話をすると批判的に思われるような気がしますが、実際はどうなのでしょうか。
⑧参加任意派と強制参加派
SD義務化に伴い、強制参加という考えが強まったように感じます。あと、関連する亜種として、みんな横並び大好き派とか、抜け駆けは許さない派とかもあるような気がします。
⑨予算よこせ派や大学のお金を使うのはもったいない派
教職員の研修に、学費や補助金を使うのはいかがなものかという意見もたまに聞きます。あと予算がなくて講師呼べないとかもよくある話ですね(SDや研修は講師を呼んで話を聞くだけではかと思います)
まだあるでしょうが、そもそもSDを議論する中で、地域・大学の設置形態や規模などは様々であり、共通化できる話と共通化できない話があります。SDについて議論する場合は紹介したものも含め、頭の片隅に入れておく必要があります。
たまに強く感じるのは、「SDは自分たちのものであり、外から強く言われたくない!」という事もありますが、既得権のようなものなのでしょうかね。