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四日市ぜんそく 犠牲者を追悼

09月24日 12時24分

四日市ぜんそく 犠牲者を追悼

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三重県四日市市で、大気汚染によるぜんそくなどで亡くなった1000人余りを追悼する慰霊祭が行われました。
昭和30年代から40年代にかけて、四日市市では石油コンビナートからの有害な煙で多くの市民が重いぜんそくにかかり、四大公害病の1つといわれています。
慰霊祭は四日市公害の教訓を伝えていこうと、患者と遺族などで作る会と四日市市が毎年、開いていて、会場の霊園には約100人が集まりました。
亡くなった公害患者はこの1年間で11人増えて、あわせて1046人となり、名簿が慰霊碑に供えられました。
そして、田中俊行市長が「深い悲しみや苦しみを忘れずに、公害の記憶を未来へ末永く伝えていきたい」と述べました。
このあと、参列した人たちは慰霊碑に花を手向けて犠牲者を悼んでいました。
「四日市公害患者と家族の会」の代表で、当時、小学4年生の娘を亡くした谷田輝子さんは「患者やその家族が年々、減っていく中で、ことしも慰霊祭を無事、行えた。
公害で亡くなった方を忘れないよう、今後も語り部などの活動を続けたい」と話していました。

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