9月30日(金)に、私の処女小説『虹を待つ彼女』がKADOKAWAより発売されます。第36回横溝正史ミステリ大賞へ応募し、大賞をいただいた作品を改題・改稿しての出版です。
ゲームプログラマーの女性が、自作のオンラインゲームとドローンを連携させ、渋谷でテロ事件を起こし……という冒頭からはじまるミステリです。人工知能をテーマにした小説ですが、ITに疎いかたでも問題なく楽しめるというご感想をいただいておりますので、お気軽にお読みください。Amazonなどで予約できます。
今年は4月に受賞の連絡をいただいてから、この作品の刊行に向けて延々とブラッシュアップをやってきました。
小説を書くというのは個人的な仕事のように見えますが、本質的には全くのプロジェクトワークです。
作家の作業量が多いので私の名前が表に出ていますが、作品の裏には、物語のポテンシャルをぐぐっと引き出してくれる編集者さんがいて、細部をものすごい精度でチェックしてくれる校正者さんがいます。
装画のloundrawさん、装丁の鈴木久美さんには本当に素敵なカバーを作っていただきました。作中少しだけ出てくる方言のチェックは、京都在住の友人に骨を折ってもらいました。多くの資料にお世話になりましたし、広報、宣伝、その他私には見えない現場で大勢のスタッフがこの作品に関わっているはずです。
そういったチーム、プロジェクトの産物でもありますので、作家としても、その一員としても、ぜひお手に取っていただけると嬉しいです。よろしくお願いします!