地球環境問題への関心 若い世代中心に低下

地球環境問題への関心 若い世代中心に低下
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地球温暖化対策をめぐって環境省などが行った調査で、温暖化などの地球環境問題に「関心がある」や「ある程度関心がある」と答えた人の割合は87%で、前回9年前の調査を5%余り下回りました。
この調査は、去年、地球温暖化対策の国際的な新たな枠組み「パリ協定」が採択されたことを受けて、環境省と内閣府がことし7月から先月にかけて行ったもので、全国の18歳以上の3000人のうち、およそ60%に当たる1800人余りから回答を得ました。

それによりますと、「地球温暖化やオゾン層の破壊、それに熱帯林の減少などの地球環境問題に関心があるか」という質問に対して、「関心がある」や「ある程度関心がある」と答えた人は合わせて87.2%でした。
これは9年前に行われた前回の調査を5.1%下回りました。

「関心がある」や「ある程度関心がある」と答えた人の割合を年代別に見ますと、40代と60代でいずれも9割を、30代と50代それに70代以上では8割を超えましたが、18歳から29歳までの世代では74%余りにとどまりました。

環境省は「若い世代を中心に地球環境問題への関心が低くなっている。今後は、インターネットやスマートフォンでの情報発信に力を入れるなどして、関心を高める取り組みを進めたい」としています。