ドイツ経済紙ハンデルスブラットは23日、同国自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の排ガス規制逃れ問題で、VW傘下の高級車ブランドであるアウディが規制逃れに使う違法ソフトウエアの技術を1999年に開発し、2004年から車両に搭載していたと報じた。米当局筋の話として伝えた。
VWは不正の発端は05年にさかのぼるとしてきたが、さらに早い段階で不正に手を染めていた疑いが出てきた。同紙によるとVWは05年、米国の厳しい排ガス試験に合格するエンジンの開発を目指した際に、アウディの技術者の助けを得た。規制逃れのための技術が、アウディからVWグループ内に広がった可能性が指摘されている。 (共同)