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プロローグ
文才0ですが頑張ります
森の中を歩くゴブリン達。
古びた鎧に錆びた剣、狩りの最中かパトロールか、それともどこかの農村へと襲撃しに行こうとしているのか。彼等は周りを警戒しながら歩いていた。
グギャ
一体のゴブリンが悲鳴を上げる。周りのゴブリンが彼に注目した。そして彼等は武器を構えた。
悲鳴を上げたゴブリンの眉間に1㎝ほどの小さな穴が開いており、事切れていたのだった。
彼らの中に一体だけいた、恐らくリーダーであろうホブゴブリンは困惑した。
ここには自分も含めて14体のゴブリンがいる。その中でも中心に近い場所にいたゴブリンが一瞬で死んだ事にだ。
それ程の技量を持った敵が相手だとするならばいくらゴブリンの上位種である自分であっても勝つことは不可能に限りなく近い。
グギャ
また悲鳴が上がった。すると一体のゴブリンが臆病風に吹かれたのか一目散に森の奥へと逃げ出した。だが彼は無事にゴブリン達の家に戻ることはできなかった。首と胴体がスパっと別れたためだ。
それに呆気にとられているとまた、
グギャ
グギャ
と一体づつ、眉間を撃ち抜かれ、物言わぬ死体となる。
そして最後にはホブゴブリンのみとなった。
彼は武器を捨て祈るように膝をついた。そして彼は目にした。彼等が手も足も出ずなすすべのなく敗北した、まごうことなき敵の姿を。
それはたった、たった3㎝ほどの小さな蜂だった、そしてその蜂の背後にいる、幾億幾兆もの蜂の大群の姿を彼は見てしまったのだ。
彼等ゴブリン13体ホブゴブリン1体は死んだ。だがそれは不幸だったのだろうか?
もし、もしもの話だが、ここに後の惨劇を見たものがいたなら皆、首をそろえてこう言うだろう、「彼等は幸せ者だ、何故なら惨劇を目にすることなく、一瞬で、苦痛も感じず、殺されたのだから。」
彼等を殺した蜂、オオスズメバチの大群の一部はゴブリンの死体を運び、巣に持ち帰る。
そして残りは彼等ゴブリン達が来た方向へと飛んではいるが、足を進めていった。
頑張った。
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