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今日、友人とTOEICについて話をしていて、「TOEICはパターン化しているから、攻略法で点数が爆発的に上がるよ」という話をして、その中身を詳しく話をしたら、すごく驚かれました。役に立ちそうなので共有します。
文章読解やリスニングでも、論理的な文章について、設問を解くのであれば、日本語でも、英語でも、他の言語でも(たぶん)応用可能です。
※タイトルにもある通り物語文は除きます。TOEICを中心に論理構造がある評論やビジネスっぽい文章を対象に本稿は説明します。物語文は「主語と述語」と「感情」を抑える事が重要です。
続けます。
この攻略法のTOEICでの効果??
感覚値ですが、「語彙力と文法力はあるけど、点数が伸びない」という方が、TOEICでこの方法を駆使すれば、200点ぐらいアップするポテンシャルがあると思っています。時間短縮で余裕が生まれるだけなく、この方法の応用で相乗的にリスニングなどでも点数がUPします。
文章読解攻略の大筋(TOEIC、大学受験でも)
大学受験の時に気付いた法則で、当時は攻略法!だと思っていたのですが、今思えばコミュニケーションの基本ですね。
ダラダラ与太話をしてしまいましたが、結論だけを話すと、文章読解の攻略のカギは「接続詞」と「パラグラフリーディング」です。
接続詞に注目すると、ほとんどのヒントや回答は接続詞の前後の文章に存在します。そして、パラグラフを読むコツと組み合わせると超時短で読解できます。
パラグラフが複数あるある程度、長文の問題では、
「パラグラフの最初の文と最後の文を読んで」:だいたい何が言いたいか把握する
→
「全ての接続詞にマークする」:答えがありそうな所をマーキング
→
「設問を読んで接続詞の近くを読む」:答えを探す
という方法で、(当然語彙力で差は出ますが)ほとんど文章を読まなくても攻略可能です。TOEICを解いたときは、マークミスがないか見直しできるぐらい余裕が生まれます。難関大の英語試験でも応用可能でした。
実は、これはわかりやすい文章を書く基本に則っていて、(かなり意地が悪い問題でない限り)論理構造のある、文章読解では不変の攻略だと思います。
文章読解の設問のパターン
まず、出題者が設問パターンから考えていきます。設問を考える時、基本的にはこういう聞き方が多い(必然的に)です。
それは、よく聞く、「5W1Hとnot構文」です。以下に簡単に解説します。
When:いつ
Why:なぜ
What:なに
Where:どこ
How:どのようにして
not 〜:実行されたかどうか 、事実かどうかなど真偽
これらは、「会話や文章の中身について、重要な事」について、対話者や読者が興味を持って聞いたり、あるいはその内容を確認する為に用いられます。
文章読解で出題者側は、「文章の内容をどれほど理解できているか」を確認したいので、問いの内容は、必然的に「その文章の中で重要な事」に関するものになります。
この「重要な事」とはどんな感じかを理解する為に、普段の会話の例に置き換えてみます。
「昨日どこ行ったの?」:Where did you go yesterday?→新宿(場所)
「何故それを選んだ?」:Why did you choose that?→うまいから(理由)
「宿題もうした?」:Haven't you get your homework done yet?→まだ(真偽)
「どうやって行ったの?」:How did you get there?→バスで(方法)
普段の会話でも自分が質問するときは、だいたいこのような内容なのではないでしょうか。これは、話を聞いた側が、「知りたい!という好奇心」や「忘れては困ること」、「知ることで目的が達成される」という要素を含む内容です。
つまり、重要な事や、会話のキーポイントになるのです。日本語も英語もあまり関係なく、これは不変です。
答えはどこあるのか
そして、回答する側は、「その重要な事を聞きたい問い」の「答え」を探せばいいのです。そして当然、それは文章や会話(リスニングの場合)の中にあります。
つまり、今度は文章の書き手の立場になって考えればイイのです。
重要な事を伝える為に、効果的な方法を考えることで、その答えが見えてきます。それが、接続詞の使用における論理のナビゲーションなのです。
では、また普段のコミュニケーションの中で考えてみます。日本語だけで考えてみましょう。
実は、iPhoneの充電のケーブルが断線したんだ。だから、新しいケーブルを買わなきゃいけなくなってしまったんだ。でも、新宿で購入するのは高い事を友人に聞いたんだ。だから、秋葉原に行ったんだ。
・新しいケーブルをかった理由:断線("だから"の後)
・どこで買ったか?:秋葉原("だから"の後)
・なんで秋葉原になったか:新宿は高いから("でも"の後)
というように、接続詞の前後には重要な事=質問の解が存在する事が多いのです。
それは、論理的な文脈の中で「強調したい内容」を話すときは、接続詞を用いると、注目を集めやすく強調しやすく効果的だからです。相手が頭の中で話を整理しやすいように、ナビゲートしてあげるのです。
そして、当然「強調したい内容」は重要な事であるはず(べき)なので、接続詞付近には、設問のヒントや解答が書かれやすいのです。
そして、英語においては特に「結論を最初に述べ、次に理由を話す」や「原則をまず述べ、例外を話す」という事が言語的に徹底されています。よって日本語より顕著にこれが現われます。
I think Akihabara is better place to buy it because the price of it should be cheaper than the one in Shinjuku.
「秋葉原はそれを買うのにより良い場所です。なぜなら、新宿より価格が安いはずだからです」
Normally,its price in Akihabara is cheaper than the one in Shinjuku but exceptionally it could be opposite.
「通常、秋葉原の方が新宿より安いですが、例外的に反対になります」
という感じです。
特に、逆説の接続詞は要注目です。
but,although,while,though,nevertheless,nonetheless,however,even though,
これらは、特に強調したい時に使われます。
実際の試験では、後に説明する、パラグラフリーディングをしながら、接続詞をマーキングしておくことにより、文章の強調ポイントを読みやすくします。設問を把握した後にここに戻ると答えがすぐに見つかるはずです。
設問の読み方
この方法における、設問の読み方はズバリ、5W1H+真偽の内で何を聞いているかです。これにより、書き手と設問者の意図を結びつけやすくなります。
それが、WhyであればBecause(だから)やTherefore(したがって)を探せばいいですし、WhereやWhenであれば、接続詞の近くで場所に関する記述を探せばいいのです。
(当然、全部が全部ではないですが)
多くの文章読解において、何故か設問者はパラグラフの順番通りに設問も並べる事が多く、文章中のどこに答えがあるか推測しやすいです。だから、「答えを探す」という方法は非常に実行しやすいのです。
パラグラフの最初と最後の文だけ読めば、全体の内容の9割把握が可能
最後に、ほとんどの文章で論理構造は共通していて、論理的な文章における、パラグラフとは、通常、内容のまとまりで分かれています。(わかりやすい文章ではそうあるべき)これも、読み手にとってわかりやすくする為です。
例えば、以下のような感じです。
パラグラフ1.主な主張
パラグラフ2.理由①
パラグラフ3.理由②
パラグラフ4.まとめ
そして、結論を最初に書く文化のある英語では、そのパラグラフで伝えたい事が最初に説明され、次に理由や根拠が来ます。その根拠の根拠というような内容が続きます。
そして、伝えたいこと=結論を、読者の頭にしっかり残す為に、もう一度結論を(少し違った言い方で(リフレーズして))強調します。
各パラグラフの伝えたいことをつなげれば、それは文章全体の言いたいことになります。こうして大方の内容の把握が可能です。これをパラグラフリーディングと言うらしいです。(知らなかった)
※実は同じように、文章の最初のパラグラフと最終パラグラフだけを読むという内容も有効です。文章読解で時間が明らかに足りないときは、いつもこうして悪あがきしていますが、結構正答率が上がります。
他の言語の文章読解でも応用可能?
これって、他の言語でも応用可能だと思っています。論理だから同じでしょ。と思います。
この記事が誰かのお役に立てれば幸いです。でも、TOEICって最近変わったらしいですね。。。
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