耳触りのいい言葉は受け入れられやすい?
北海道生まれで全国区になった「がっつり」
皆さんは「がっつり」という言葉を使いますか?
「がっつり食べる」という風に「たっぷり、十分な」という意味で使うことがほとんどだと思います。これ、10年くらい前から使われていたような気がします。
がっつりとは「たっぷり」「しっかり」「十分」「思いきり」「思う存分」と同意に使われる言葉で、「がっつり食べる」「がっつり稼ぐ」「がっつりサポート」といった使い方をする。もともと北海道で使われていた方言で、それを釧路出身のラジオDJ“やまだひさし”が全国区の番組で使用し、広まったという説がある。
もともとは北海道の方言だったようですね。DJの方が全国区で使いだしたら広まったのだとか。なるほど。
がっつり
がっつり
がっつり
なんだか音が良いですよね。「ガッツ」という音がちょっと強そうだし、「り」がなんとなく「ly」を想像させます(勝手に想像しとけと)
さて、「たっぷり、十分」という意味の方言だったら他にもいっぱいあると思うんですよ。ここで方言を調べていろいろ載せてみようとも思ったんですけど、微妙なニュアンスや後ろに付く言葉によって「それは違う」っていうのがあると思うんです。
「ウチの方言を馬鹿にしてるのか?」などと怒られても仕方がないので^^そこで、私が普段使用している関西弁において同様の言葉はないのか考えてみました。
ありました。「めっさ」です。
「めっさ」を使うのはかっこ悪い?
関西での「めっさ」の使い方はこんな感じ。
「昨日食べに行ったお好み焼き屋さんが美味しかったしめっさ食べたわー」
「あかん、昨日寒いのにアイスクリーム食べたらめっさお腹痛い」
たくさん、とか程度を表わす言葉として若者を中心に定着してる、と僕は思ってたんですけど、「めっさ」という言葉を使うのはかっこ悪い、恥ずかしいという流れも存在するようです。
大阪が発祥かと思いきや「滅茶苦茶」を語源として「滅茶→めっちゃ」「めっちゃ→めっさ」となった説や岐阜あたりでも使われていた説などなかなか限定が難しい。
そもそも若者言葉であり「方言ではない」という話もあったりして。
※関西で有名なDJ谷口キヨコさんはやたら「めっさ」を使いつつも「あ、今めっさってつかってしもた」を使う方だったと記憶しています。aikoもそういえばめっさを使っていたような気がする。でもなんか「めっさ=ダサい」という感じなんですよね。
「がっつり」にあったような「誰にでも受け入れられやすそうな雰囲気」ではなく「使った人がなんとなく恥ずかしさを感じるような感じないような言葉」です。でも今調べてたら岐阜や名古屋あたりでも使われる、と。ほほう。
「めっちゃ、めっさ、むっさ」
「私的大阪学」というHPがありまして。
http://www.max.hi-ho.ne.jp/onishiya/OSAKA/LANG/osaka-ben-kouza.html
こちらの大阪弁のページにも「めっさ」は登場するんですが、
「めっちゃ(むっちゃ)
意味:とっても。very。
参考:「むっさ」、「めっさ」などと言うところもあり。
ああ、そういえば「むっさ」も使いますね、たまに。「むっさ腹立つ」とか言います。でも「むっさ食べる」とは言わないんです。そのときは「めっさ食べる」とかになる。
北島康介選手が以前いった言葉「チョー気持ちいい」を言い換えるとすると「めっさ気持ちいい」にはなりますが「むっさ気持ちいい」とは言わない気がします。この場合「むっさ」を使おうとすると「むっさ気持ちええ」となるような気が。こういう法則性のなさそうな関西弁のへんな崩れ方ってなんなんでしょうね(わからずに書いてる)
とかいいながら、方言は京都から始まったっていう不思議。でもそう考えると大阪と岐阜、名古屋あたりがニュアンスが似る可能性は無きにしもあらずか。
またそのうちのんびりと考えてみることにしましょう。
昨日到着したiPhoneを触っているとだんだんわかってきて、夢中になっている私がいます。ついついブログ書く時間がちょっと少なめに(書きたいこともいっぱいあるんですけど)
若者言葉として「iPhoneする」流行らせましょうか。←45歳
追伸
金沢のブロガーさんがなぜかタイトルに「めっさ」を使っているのですが、これはいったいなぜなんでしょう。金沢でも使うのかな。