人生が二度あれば

フロントエンドエンジニア 山岸和利による私的なメモ帖です。JavaScriptを主として、ウェブ周辺技術全般の記事を書いています。

やわらかスピリッツ公式Twitterアカウントの酷さ

Sep 24th, 2016

わたしはマンガを読むのが趣味であり、ウェブマンガ媒体の公式Twitterアカウントもいくつか見ている。ウェブマンガと言えども出版社によって運用されているものが大半であり、ウェブサービスの一部であるTwitterの運用もうまいとは言えないものが多い。だがその中でも、やわらかスピリッツの公式Twitterアカウントの品質はあまりにも悪い。

やわらかスピリッツの公式Twitterアカウントでは「更新しました!」というツイートを頻繁にしている。これは毎日行われている定型文である。

更新しました!」という表記からは更新されたばかりであるという印象を受けるだろう。だがこのツイートは該当する作品の次の話が更新されるまで繰り返し行われているものである。やわらかスピリッツにて連載されている作品は週に一度更新されるため、最大六日前の更新が告知されている。

本来ユーザーが求めているであろう、当日に更新された作品の更新を告知するツイートを見分けるのは簡単である。【×月×日更新】【×曜更新】【本日更新】というprefixがついているツイートを無視するだけで良い。

一見、【本日更新】というprefixのツイートは信頼しても良さそうにして良さそうに見える。だがこのprefixも実は紛らわしいものである。このprefixがついたツイートに記載されているリンクをクリック (タップ) しても更新されたと称されている作品の個別ページに直接訪れることはできない。このリンクはやわらかスピリッツのインデックスページへのリンクでしかない。

もちろんインデックスページからリンクをたどることによって該当する作品の個別ページに訪れることは可能である。しかし特定の作品の名前とともに記載されている「更新しました!」という表記から期待できるリンク先であるとは言い難い。

あまりにも多くあるやわらかスピリッツのインデックスページへのリンクを含むツイートに紛れて見落としてしまいがちだが【更新情報】というprefixもある。このprefixがついたツイートは作品が更新された直後にされるものであり、初動のツイートと言えるものであろう。

このツイートにのみ作品の単体ページへのリンクが記載されている。【更新情報】というprefixがついているツイートのみ、作品の個別ページへと直接訪れることができるのである。

【更新情報】を行うツイートと定型文を繰り返すツイートとで内容を分けるといったことは可能だろう。だが、そうはしていない。おそらくそのほうがインデックスページへの導線としては優秀だからだろう。

ただ、埋もれる。作品の更新がいつあったかという初動の情報がすぐに埋もれてしまう。

またユーザーがRTする対象のツイートも分散されることなってしまう。ひとつのツイートのリツイートが伸びることはない。

やわらかスピリッツに掲載されている作品自体は粒ぞろいであるというのに、公式Twitterアカウントの運用が洗練されていない。広まるべきものが広まらない、広まる範囲が狭まってしまっているというのは非常に残念なことである。

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