修復を終えたキトラ古墳の白虎(文化庁提供)
奈良県明日香村の「キトラ古墳壁画体験館 四神の館」=24日午前 奈良県明日香村のキトラ古墳(特別史跡、7世紀末~8世紀初め)の極彩色壁画を保存・展示する施設「キトラ古墳壁画体験館 四神の館」で24日、開館を祝う式典が行われた。
高松塚古墳(同村)の壁画に続き、古代史ブームのけん引役となったが、カビによる劣化が判明。剥ぎ取り開始から修復終了まで12年かかった朱雀、白虎、天文図が、色鮮やかによみがえった。天文図は世界最古の本格的星宿図とされ、一般公開は初めて。
古墳に隣接する同館は、壁画を墳丘外で保存しながら展示もする国内初の施設。今後の文化財保存のモデル施設として注目されそうだ。