蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【スポーツ】[バドミントン]山口、7度目の正直 奥原に勝った!2016年9月24日 紙面から ◇ヨネックスOPバドミントンのヨネックス・オープン・ジャパン第4日は23日、東京体育館で各種目の準々決勝が行われ、リオデジャネイロ五輪代表で世界ランキング12位の山口茜(19)=再春館製薬所=が同五輪銅メダリストで世界ランク5位の奥原希望(21)=日本ユニシス=に21−11、23−21でストレート勝ちし、準決勝へ進出した。山口は奥原に国際大会7度目の対戦で初勝利。リオ五輪女子ダブルス金メダルの高橋礼華(26)、松友美佐紀(24)組=日本ユニシス=も4強に進んだ。 ジュースにもつれる白熱した第2ゲームを23−21で制し、準決勝進出を決めたというのに山口は派手なガッツポーズを見せない。それでもこれまで苦杯をなめ続けてきた奥原相手の初勝利は格別なものだった。 「初めて勝てたので率直にうれしい。初めて勝てた試合が日本だったので、両親にも見てもらえたことが個人的にはうれしい」。国際大会7度目の対戦で奥原を破ったシーンを父の浩志さん、母の誠子さんにプレゼントでき、心から喜んだ。 リオ五輪までは奥原相手に1ゲームすら奪えぬ完敗続きだった。それがリオ五輪準々決勝では敗れたといえども、第1ゲームを奪い精神的な余裕が生まれた。 「それまではサクッと負けていたイメージがあったけど、リオで1ゲームが取れて自分の中で勝負できるイメージが持てるようになった。自信を持って戦えました」 いつも前半から飛ばして接戦には持ち込むが、体力勝負に持ち込まれて終盤に競り負けていた。今大会も第1ゲームは7−10から13連続得点で圧勝。スタミナ勝負となる肝心の第2ゲームも「気持ちの体力はあった」と山口。ラリーに持ち込まれても我慢を続け、有利な体勢になるまで我慢して打ち込んだスマッシュがことごとく決まった。 奥原に敗れて悔し涙を流したリオ五輪。山口には期するものがあった。知人から「奥原さんが勝っても予定通りだからメディア受けは茜ちゃんが勝った方がいい」と励まされて奮起した。「自分は盛り上げ役は嫌いじゃないのでちょっと頑張ろうかなと。奥原さんは帰国後練習ができていなくて100%ではないだろうから、勝つなら今しかないと思った」。天敵を倒して始まった東京五輪までの金メダルロード。日本女子シングルス初の快挙を目指す山口には大きな意味を持つ1勝となった。 (千葉亨) PR情報
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