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【ゴルフ】

カワイすぎる香妻、初の首位発進!!

2016年9月24日 紙面から

第1日、9番でグリーンのラインを読む香妻琴乃=宮城・利府GCで(七森祐也撮影)

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◇ミヤギテレビ杯 ダンロップ女子OP<第1日>

 ▽23日、宮城県利府町・利府GC(6551ヤード、パー72)▽曇り、22・4度、南東1・1メートル▽賞金総額7000万円、優勝1260万円▽108選手(うちアマ4人)▽観衆2112人

 美しすぎる女子プロゴルファーとも称されるビジュアル系、香妻琴乃(24)=サマンサタバサ=が7バーディー、ノーボギーの65で回り、7アンダーで自身初の首位発進だ。香妻にとって9月下旬は毎年何かが起こる時。念願のツアー初優勝をつかむことができるか。2打差の5アンダー2位に李知姫(韓国)、4アンダー3位に木戸愛(26)=ゼンリン、下川めぐみ(33)=環境ステーション、申ジエ(韓国)の3人が続いている。

    ◇

 女優の西内まりや似で、プロ入り前から「カワイすぎる」と評判だった香妻。スタート1、2番の連続バーディーから17番で3メートル弱を決めるまで合計7バーディー、ボギーなしの65で、プロ6年目にして初めてのトーナメントリーダー発進だ。

 近年この週には何かが起こる。2014年はLPGA下部のステップアップツアー、中国新聞ちゅーピーレディースで優勝を飾った。昨年、今年は宮城の子どもたちに助けられている。

 予選落ちした昨年のこの大会。帰り支度の香妻に小学生ファンがサインをねだりに来たという。「ずっと見ていて、応援してます」と言われ「ああ、見られてたんだ。たとえ予選落ちでもちゃんとしたプレーをしなきゃいけない。数年後にはジュニアの子たちの目標の選手になっていたい。そう思うようになりました」。それがきっかけで、少しずつプレー中の笑顔も増えた。

 今年は大会前の21日、大会が支援する宮城県立こども病院を訪問した。「ずっと病院生活でゴルフなんて本当に見たこともない子どもたちが『ゴルフってポイント制なんですか?』『ボールは空中に浮くんですか?』って、思いも寄らない質問をしてくれた。笑顔になってくれたのを見て、すごくうれしかった。だから頑張ってテレビに映って、見てもらいたくて」。そんな気持ちがスコアにつながった。

 今季前半、7月初めまでの出場15試合で予選落ち11回。どん底だった。6月末、普段は温厚な師匠・中島弘二プロ(71)に「すごく自信なさそうに打っている。死んでも曲げるな! 気持ちでボールを持っていけ!」と初めて激しく怒られた。目が覚めた。調子は徐々に上向き、8月後半には2度のトップ10フィニッシュ。いよいよツアー初優勝を狙う自分がよみがえった。

 この日は弟・陣一朗(22)が男子下部のチャレンジツアーで同じ65をマークして逆転Vを達成した。「すごい刺激になる」。姉弟でバトンをつないで、子どもたちにたっぷりと勝利の笑顔を見せたい。 (月橋文美)

 

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