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【ゴルフ】

松山、不振脱出の兆し 66で首位発進

2016年9月24日 紙面から

第1ラウンド、2番でラフから第2打を放つ松山英樹。4アンダーで首位=イーストレークGCで(共同)

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◇ツアー選手権<第1日>

 ▽プレーオフシリーズ第4戦(最終戦)、米ツアー2015〜16年シーズン最終戦▽22日、米ジョージア州アトランタ、イーストレークGC(7385ヤード、パー70)▽晴れ、31度、北東5メートル▽賞金総額850万ドル、優勝153万ドル▽30選手

    ◇

 【アトランタ(米ジョージア州)テッド・ムース】松山英樹(24)=レクサス=が首位発進した。6バーディー、2ボギーの66で回り、ダスティン・ジョンソン、ケビン・チャペル(ともに米国)と並びトップに立った。1打差の4位にジェーソン・デー(オーストラリア)ら3人、さらに1打差の7位にロリー・マキロイ(英国)、ジョーダン・スピース(米国)ら4人がつけている。

 今大会は予選落ちがなく、積算ポイントによるシーズン総合王者(ボーナス賞金1000万ドル=約10億1000万円)が決まる。前戦までD・ジョンソンが1位で松山は17位。

◆仏頂面消えた

 ツアー最終戦で松山が意地を見せた。2週前からパットは回復したものの、ドライバーは不調のままで、前日は「絶不調。曲がるし飛ばない。どうしたらいいのか…」と悩んでいた。だが、不調でもスコアをまとめるのが成長した証し。初日はフェアウエーを外したのは4回だけで、30選手中1位。バンカーには4度入れたが、すべて1パットでセーブ。意外なスコアの伸びに、本人も驚いていた。

 1番から164ヤードを2メートルにつけてバーディー発進。2番はカラー横ラフからのチップショットが傾斜を登り切らずにボギーにしたが、4番、5番で5メートルを沈め、6番もバンカーから1メートルにつけて3連続バーディー。8番は右ラフからの第2打がグリーンをこぼれて奥の池に入ったが、3メートルを決めてボギーで納め、傷口を最小限にとどめた。インはほとんど危なげなし。14番と18番で3メートルと1・2メートルを沈めた。後半唯一のピンチは17番で、ドライバーを左の木に当て、第2打をバンカーに入れたが、寄せてパーを拾った。

 首位とあって、日本のメディアだけでなく、現地テレビ局や記者らにも囲まれた。

 「光は見えてきたか」の問いに「見えてないです。何をやったらいいか、まだ分からない」と答えたが、不調時特有の仏頂面ではなく、比較的機嫌はよさそう。

 「ショットはフェアウエーには行っているが、もうちょっといい当たりならピンを狙っていける」と言い置き、取材後はすぐに練習場に向かった。

 松山は現在ポイント(P)17位。総合優勝するには優勝が絶対で、そのうえでP1位のD・ジョンソンが10位以下、P2位のパトリック・リード(米国)が4位以下、P3位のアダム・スコット(オーストラリア)が3位以下−など厳しい条件がある。

 

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