蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【大相撲】2敗追走・遠藤、豪栄道と楽日決着だ!2016年9月24日 紙面から
◇秋場所<13日目>(23日・両国国技館) 平幕遠藤(25)=追手風=は松鳳山に勝ち2敗を維持した。大関豪栄道は13戦全勝で単独トップを守った。14日目に豪栄道が玉鷲に勝つか、仮に負けても遠藤が関脇高安(26)=田子ノ浦=に敗れれば豪栄道の初優勝が決まる。日馬富士と、御嶽海に屈した高安は3敗目。大関稀勢の里(30)=田子ノ浦=は横綱鶴竜に下手投げで敗れて4敗目を喫し、綱とりは振り出しに戻った。鶴竜は9勝目。琴奨菊は照ノ富士との大関対決を制してかど番を脱した。照ノ富士は9敗目。小結栃煌山は負け越した。十両は大輝と阿武咲が3敗で首位となった。 ◇ 悲鳴があがった土俵際、遠藤は涼しげな表情を崩さなかった。徳俵にかかった右足を滑らせるように柔らかく使い、小さくジャンプ。1回転して松鳳山の背後に躍り出て、大逆転のとったりで幕内自己最多タイの11勝目を手にした。大歓声の中、痛みに悩まされてきた右足首の復調を確信するように、土俵上で小さくうなずいて仁王立ちになった。 過去3勝2敗と相性は良かったが、昨年春場所の初白星の代償はあまりに高くついた。突き落とした勢いで、自分も倒れ込んで左膝を負傷。靱帯(じんたい)断裂の重傷だった。このけがをかばいながら、土俵に上がり続け、右足首まで痛めてしまった。 そんな因縁の相手との立ち合いは「一瞬、呼吸が合わなくて。相手が早かった」。猛攻な突き押しを許しながらの勝ち。きっと、苦い記憶を振り払うプラス材料になるはずだ。 本格的な復活の気配に、八角理事長(元横綱北勝海)は「けがをする前、力がついてきたなと思ってたら、けがしたんだよ」と地力を評価。連日の大声援についても触れて「もともと強かったから、人気もあったと思うよ。足腰も落ちそうで落ちない。そういうのもあって人気があったと思う」と人気先行を否定。攻守を支える柔らかさを絶賛する。 13日目での賜杯争いの決着を阻止。星の差2つながら、遠藤がただ1人、豪栄道の対抗馬となった。「まぁ、うれしいです」と悪い気はしない。「残り2日あるんで、集中してやるだけです」。覚醒のチャンスを逃すつもりはない。 (志村拓) PR情報
|