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【プロ野球】

ハム、M6で足踏み 大谷は欠場

2016年9月24日 紙面から

日本ハム−楽天 3回表、楽天・島内の打球が直撃し、うずくまる日本ハム先発のメンドーサ=札幌ドームで(出月俊成撮影)

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◇楽天4−2日本ハム

 楽天は4回に今江の適時打などで3点を先制した。6回にはウィーラーの26号ソロで加点。釜田が6イニング2安打無失点で8月3日以来の7勝目を挙げ、松井裕は2年連続で30セーブをマークした。日本ハムは連勝が5で止まった。

 逆転優勝ムードがしぼみかねない1敗だ。大谷不在の日本ハム打線はわずか6安打2得点、12三振。連勝は5でストップした。ソフトバンクが勝ち、再び1ゲーム差に迫られた栗山監督は「見ての通り、結果が全ての時期なんでね」と険しい表情で振り返った。

 天王山に連勝し、マジック6を点灯させ、福岡から本拠地札幌に戻ってきた日本ハム。当日移動の疲れからか、初回から打線が沈黙した。5回までわずか1安打。4点差の7回に陽岱鋼の左前適時打で1点を返し、8回には岡の左翼線二塁打で2点差に迫ったが、時既に遅し。最後は松井裕に3人で締められ、優勝を望むスタンドから大きなため息が漏れた。

 苦渋の選択も勝利につながらなかった。ソフトバンク初戦に先発し、4年目で初めて登板翌日に野手でスタメン出場した大谷を「全部、使ったら壊れてしまう」と栗山監督は休養を決断した。大谷も「切り替えて頑張る」と短く話した。

 福岡からの球場到着が15時過ぎと遅かったこともあり、通常2時間の練習も40分間に短縮して臨んだが、それも打開策とはならなかった。

 24日に敗れ、ソフトバンクが勝利すれば、逆マジックの点灯を許す。「一つでも負ければ苦しくなる」と栗山監督。残り6試合でマジック6。ただ、士気は高い。試合前の円陣には引退会見を済ませた武田勝が加わった。スーツ姿の左腕が取り出した紙には「俺のために優勝しろ」。メッセージは仲間に伝わっている。 (水足丈夫)

 

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