高畑淳子、舞台初日にスタンディングオベーション カーテンコールでは涙も  

2016年9月24日15時46分  スポーツ報知
  • 開幕した高畑淳子主演の舞台「雪まろげ」。カーテンコールでは涙ながらの挨拶にスタンディングオベーションも起きた

 強姦(ごうかん)致傷容疑で逮捕されたが、不起訴処分となった俳優・高畑裕太(23)の母で女優・高畑淳子(61)が主演する舞台「雪まろげ」が24日、東京・北千住のシアター1010で開幕した。

 高畑はこの日、開演の約3時間前となる午前8時53分に後部座席が真っ黒カーテンで覆われたワンボックスカーで劇場に到着。初日を迎えた緊張からか、約20人の報道陣から隠れるように劇場のあるビルの中に入り、姿を見せなかった。

 事件の影響でチケットの売れ行きが心配されていたものの、700席の劇場は満員。初日とあって10分近く開演が遅れたが、高畑が登場すると大きな拍手に包まれた。無事に初めての上演を終え、カーテンコールではホッとしたような笑顔を浮かべた一方、口を真一文字に結び涙を浮かべる場面も。事件について観客への説明はなかったが「ありがとうございました」と何度も頭を下げた。高畑の演技に観客からはスタンディングオベーションが起き、会場は事件の影響を感じさせない雰囲気に包まれていた。

 「雪まろげ」は「放浪記」「おもろい女」に並ぶ森光子さん(12年死去、享年92)の三大代表作のひとつで、人を喜ばせるためにウソをつく温泉芸者を主人公にした人情喜劇。観劇後、感動で号泣していた女性は「最高でした。淳子さんにしかできない演技。事件は関係ない。これからも演技を続けていって欲しい」とエールを送っていた。

 公演は25日まで同所で。28日~10月19日まで東京・銀座のシアタークリエで。

 10日に釈放された裕太は体調を崩し、現在も埼玉の病院に入院中。淳子も入院直後に病院を訪れたが、関係者によると、以降は病院にはいかず、稽古に没頭していたという。

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