おはようございます!さゆ吉です。
不妊治療の話2回目です。1回目はこちら
人工授精に挑戦する前に、私の方にも不妊がないか検査する事にしました。今まで特に大きな病気をする事もなく、生理も毎月順調にきていました。健康には自信がありましたが、不妊治療を始めた時私は既に37才。高齢だし、なにか問題がないとも限りません。そんなわけでまずは子宮卵管造影検査を受けることに。
子宮卵管造影検査とは
子宮口から専用のカテーテルを入れ、子宮内に造影剤を注入してレントゲン写真を撮る検査のこと。子宮の形態に異常がないか確認し、卵管の通過性を調べます。この検査をする事によって、卵管の通りが良くなり検査後6ヶ月間は妊娠しやすくなるそうです。
ネットのクチコミなどで「かなり痛い」と書かれていましたが、私はそこまで痛くはありませんでした。生理痛がいつもより少し重いかな、程度で我慢できる範囲の痛みでした。検査の結果、異常なし。ここで異常があると治療方針が変わってくるので大事な検査です。異常がなかったので、当初の予定どおり「人工授精」に挑戦する事に。
人工授精に挑戦
■人工授精とは■
精液を採取し、専用のチューブを使って子宮に注入する方法。男性側に不妊の原因があった場合などに行われる治療の事。
初めての人工授精、内心ドキドキでしたが割とすぐに終わりました。私が通っていた病院の先生の腕が良かったのか、痛みも全然ありませんでした。治療後は内診台の上で10分程休み帰宅。帰宅後も、通常の生活を送って良いとの事だったので特に何も変わった事はしませんでした。
4回挑戦するものの全て失敗。そして
毎回「今回こそは妊娠してる気がする」と期待するものの、 現実は厳しく生理がきては落胆する日々。次第に私の心もすさんでいき、主人に八つ当たりをするように。
「どうして赤ちゃんは私のところに来てくれないの?」
「子供はできたら欲しい、できなかったらできなかったでそれは仕方がない。」そう割り切って治療に臨んでいたはずなのに、日に日に赤ちゃんへの想いは募るばかりでした。そして4回目の人工授精の後、治療が原因なのかどうかわかりませんが、のたうちまわるくらいの腹痛と高熱に襲われました。でも、この時の私はしんどいという思いより「神様、どうか赤ちゃんを守ってください」という思いの方が強かったです。
こんなに辛い思いをしたのに、やはり4回目も失敗。私はこれ以上人工授精に挑戦するのがこわくなりました。どうせこんなにこわい思いをするなら、不妊治療の最高峰といわれる体外受精に挑戦してみたい、人工授精はこれ以上やっても時間の無駄だ。そう思うようになりました。
体外受精に挑戦したい。けれど主人は猛反対
費用が高額なのはもちろんですが、体外受精に挑戦するとなると仕事を頻繁に休まなければいけません。私はこの時、正社員ではありませんでしたがフルタイムで働いていましたし、そこそこ責任のある仕事を任されていたので仕事を続けながら体外受精に挑戦するのは厳しかったのです。主人は、共働きでないと生活できないし、仕事は辞めないでほしいの一点張り。でも、私は仕事なんてどうにでもなる。今、体外受精に挑戦しないと一生赤ちゃんを授かれないかもしれない、という思いの方が大きかったのです。
体外受精でもダメかもしれない。でも、挑戦せずにこのまま年を取って「あの時、こうしておけば良かった」なんて思っても時間は戻ってきません。愛猫を失った時、私は何度も何度も「あの時、ああしていれば良かった」「こうしていれば助かったのかもしれない」と後悔し自分を責めました。もう、後悔する人生は嫌なのです。
必死に説得。チャンスは一度だけ
体外受精は保険がきかないので費用が高額です。妊娠できないからといって、何度も何度も挑戦していると生活が破綻するのは目に見えています。何より、女性側の身体に負担がかかりすぎますし、失敗した時の精神的苦痛がはかりしれません。話し合いの結果、一度だけという約束で挑戦することにしました。
次回に続きます。