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【芸能・社会】

中村雅俊 42年目全国ツアー 来月1日スタート

2016年9月24日 紙面から

「42年間も(全国ツアーを)やらせてもらってるのは、奇跡みたいなもん」と話す中村雅俊=東京・虎ノ門の日本コロムビアで(佐藤哲紀撮影)

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 俳優で歌手の中村雅俊(65)が、10月1日の東京・かつしかシンフォニーヒルズから全国ツアーをスタートさせる。歌手デビュー以来毎年欠かさず42年目。来年には通算1500回目のステージを迎える予定で、2年前から始めたバンド形式とアコースティックバージョンの二通りで「元気」を届けに行く。

 新曲「ならば風と行け」を14日に発売した。昨年、7年ぶりにシングルをリリースしたが、2年連続で新曲を出すのは、東日本大震災後初めて。アップテンポのメロディーが心地よい。「シャツを汚して 手にしたものを 思いの強さで ただ誇れたか 明日はまだ続くだろう そこにはなにかあるだろう」の歌詞が、お気に入りだ。

 「過去にやってきたことは、人に言ってもしょうがない。自分の中ではやっぱり、今、中村どうなんだ、これからどうなんだっていう問い掛けが絶えずありますよね。だから同世代に語りつつ、自分にも語ってるなぁと思いながら歌ってるんです。歌ってて気持ちいいんですよ」

 カップリングの「夜空に」も評判がいい。この2曲を軸に、ビートルズの曲も加える。来日50年の節目に、ドキュメンタリー映画が公開されるなど盛り上がっているが、実は40年前にロンドンを訪れた時、ジョージ・ハリスンの自宅に招かれた思い出がある。

 ジョージが持つレコード会社所属のバンドのために、人づてに作詞を依頼された縁があり、バンドメンバーと食事した際、「明日ボスの家に行く?」と聞かれ、即実現。「生ジョージは、話し方も大人しい感じで、すごく優しかった」。お土産にもらったレコードやTシャツは宝物になった。

 過去に軽く歌ったことはあるが、マジでビートルズナンバーを披露するのは初めて。曲は聴いてのお楽しみという。

 今年は、藤山直美と初めて時代劇の舞台に出演。22日には、石巻高校時代のバスケットボール部経験をかわれ、フジテレビ系で生中継された男子バスケットボールBリーグ開幕戦のスペシャルブースター顧問を務めた。「まだまだやったことのないこともいっぱいある」とチャレンジ精神は変わらない。

 宮城県女川町出身者として、被災地支援も継続中。「まだまだ時間はかかります。自分のできる限りはやっていきたい」。

 

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