巨人の野球賭博事件で、元選手を客としていた胴元役を相手に賭博を開いた疑いが強まったとして、警視庁組織犯罪対策4課は24日にも、賭博開帳図利の疑いで指定暴力団山口組系組員ら男3人を逮捕する方針を固めた。既に逮捕状は取っている。

 一連の事件では、同ほう助などの罪に問われた元選手笠原将生被告(25)の公判で、胴元役と暴力団関係者のつながりが指摘されていたが、関与が明確になったのは初めて。組対4課は元選手らが賭けていた金が暴力団に渡っていたとみて調べる。

 捜査関係者によると、3人は、元飲食店経営斉藤聡被告(38=賭博開帳図利罪で公判中)を相手に、プロ野球と高校野球の試合を対象にした賭博を開き、手数料を得ていた疑いが持たれている。

 野球賭博の主催者側は「大胴元」「中胴元」「小胴元」の階級に分かれているといい、斉藤被告は小胴元で、今回逮捕状を取った3人はより上位の中胴元とされる。