「脂肪吸引するんです」と言うと、
「え!?する必要ないでしょ」と返されるのが普通である。
寿司食べてる。
「必要ないでしょ」には「メスを入れて脂肪を取るなんて、怖いことしないでよ」という言外のメッセージが含まれている。美容整形そのものへの恐れだ。
それは大前提として、
脂肪吸引を考える人への「必要ないでしょ」には、他にも2種類のメッセージが含まれていると思う。
■ものすごく太っている人には
「美容整形に頼るまえに、自力でダイエットしろよ」
■普通~痩せ型の人には
「これ以上痩せたい、しかも整形なんて頭おかしいだろ」
これである。
私は普通体型なので、多くの人から「美容整形までして痩せようとするなんて、頭おかしい」と、好奇と揶揄の目が向けられることは予想していた。
予想が当たった部分もあるが(世間に広く公表するんだから当然だよね)、
"脂肪吸引=頭おかしい"
と決めつける行為には、どこか思考停止状態みたいなものを感じる。
拙著『整形した女は幸せになっているのか』でも触れたが、
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美容整形について、「いかがわしいもの」と決めつけ、整形した人を「あっち側の人」と拒絶することは、その世界について何も知らないことと一緒である。
(知らないままで批判してもいいが、格好悪いと思うぞ)
私も、色々勉強して「知ってるつもり」であったが、
手術を経て、現場で働く方々のさまざまな思惑、熱意、当事者の不安や整形にかける思いなどをリアルに体感しないと分からないことが山ほどあった。
特に「女性の脚を美しくしたい」という上原先生のこだわりっぷりには、こんな言い方をすると誤解を招きそうだが
「神格化された美脚へのフェティシズム」すら感じたのである。
その熱意は詩的なほどであった。
美脚への思いを高度な技術に昇華させ、多くの女性を満足させる先生の精進ぶりには頭が上がらない(私と年齢が1つしか違わない若さでこの技術、という驚きもあるが、本当に凄い)
あんな本を書いておきながら私は「美容整形の手術を一生の仕事にして、やりがいを感じ、懸命に取り組む人がいる」ということを、本当の意味で分かっていなかった。
その世界に入ってみないと分からないことがある。
「整形なんて頭おかしい」と断じるまえに、
とりあえず拙著読んでくだしあ
えーっと、こんな軽いオチにするつもりなかったんだが。
とりあえず、なんだ、その……
「ちゃんと知って下さい」
それだけっす。
過去には、こういう記事も書きました。よろしければぜひ
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(http://www.j-cast.com/kaisha/money/modernology/)
読了8分ほど。太もも&ふくらはぎの脂肪吸引、体験記です
【美脚になりたいから、にっくき脂肪を根こそぎ吸い取ってみた/北条かやの脂肪吸引体験記】
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北条かや@kaya_hojo
林真理子ばりに万年ダイエットしてるは。
2016年09月06日 19:47
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■すぐに分かる「北条かや」(※インタビューまとめ)
・男も女も、みんな「コスプレ」をして生きている。
・文章で何かを伝えたい。そんなマグマのようなものがあった。
・21世紀の女子解放論 もっともっと、気持ちいい毎日を 第3回 北条かや
■過去の仕事(主なもの)
・Call to Beauty(美容コラム)
・産経オピニオンサイト「iRONNA」
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・ウートピ
・サイゾーウーマン
・マイナビニュース
・J-CAST会社ウォッチ
・AM
・女性のためのリベラルアーツ講座(日本財団)