22日発売の写真週刊誌「フライデー」の報道で発覚した日本テレビの船越雅史アナウンサー(44)=写真=のセクハラ騒動。身から出たさびのつまらないセクハラ騒動で、出世の道が閉ざされてしまった。
同誌によると、今年の初夏、船越アナが出張した際、系列局社員がもうけた宴席に系列局の女子アナが招かれた。「総勢10人ほどで飲んでいて、酔った船越アナが女子アナにセクハラ行為をし始めた」との関係者の話を掲載している。
系列局のアナウンス部長が、日本テレビのアナウンス部長に抗議し調査を依頼。日テレは系列局に出向いて謝罪した上で、船越アナを就業規則違反で、チーフアナウンサーの職位を解いて、ヒラに降格する処分を下した。日テレ総合広報部は「今後こうした事態を招かないよう、社内教育とコンプライアンスの強化に取り組んで参ります」とコメントしている。
問題の船越アナは、どんな素顔なのか。
早稲田大学アナウンス研究会出身で86年に同局に入社。巨人戦はじめ、主にスポーツ中継を担当するベテラン。記憶に新しいのは2000年のシドニー五輪のサッカー「南アフリカVs日本戦」の実況だ。
高原直泰選手がゴールを決めた際、興奮しながら「ゴ〜〜ル!」を29回も絶叫したことで、ファンから大ひんしゅくを買ったことがある。今年3月には、日本が優勝したワールド・ベースボール・クラシックの決勝戦も担当した。
「彼は日テレ代表取締役・氏家(齊一郎)さんのお気に入り。『ゴ〜〜ル!』連発の際も、氏家さんは、『あれが彼の持ち味』とかばい、まさに将来を嘱望されていた」(放送関係者)
最近では、土曜早朝の「ズームイン! サタデー」に出演していたが、「スポーツ解説が大げさな表現で、局内では『ひと昔前のパターンから抜けきれない』という声も聞かれていた」(中堅の放送作家)。
日テレでは、今年2月にも、若手男性アナがJR横浜駅構内で女子高生に対する盗撮事件を起こし、書類送検されたばかり。巨人ファンの嘆きも聞こえてきそう。
ZAKZAK 2006/09/22