女子シングルス準々決勝で山口茜に敗れ、一礼する奥原希望=東京体育館【拡大】
バドミントンのヨネックス・オープン・ジャパン第4日は23日、東京体育館で各種目の準々決勝が行われ、女子シングルス第6シードの山口茜(再春館製薬所)が、リオデジャネイロ五輪銅メダルで第2シードの奥原希望(日本ユニシス)を2-0で破り、準決勝に進んだ。
国際大会7度目の対戦で山口に初黒星を喫した奥原の目には、涙がにじんだ。銅メダルに輝いたリオデジャネイロ五輪から心身を切り替えられていなかったようで「これでやっと区切りが付く。東京五輪に向けて、また一から」と自らに言い聞かせるように話した。
試合では世界トップクラスの制球力が影を潜めた。「高さと深さがマッチしなかった」と、ロブがわずかに甘くなり、攻撃的な山口の格好の餌食となった。「もちろん勝負に負けるのは悔しいが、強い茜ちゃんに負ける日はいつか来ると思っていた。これからも切磋琢磨していく」とさわやかに言った。