こんにちは! フードコーディネーター&ライターの音仲紗良です。
北九州人のソウルフードで、徐々に全国的にも有名になってきている人気の「肉肉うどん」をご存知でしょうか?
「肉肉」ってどんだけ肉肉しいか大変気になるネーミングですね・・・そんな「肉肉うどん」がラーメン激戦区東京・東池袋に進出してから約1年半にして、うどんブームを巻き起こしつつあるとのことで、実態を探るべく潜入してきました!
これが定番の肉ごぼう天うどんだ!
早速ですが「肉肉うどん」(720円)の登場です!
うどんに入っている肉とは思えないゴロゴロとした具感の肉が盛られています。地元ではこれに「元祖ごぼう天」(180円)をトッピングして食べるのが定番なのだとか。
写真におさめるのが大変なほど太くて長いごぼう天が4本も入っています!
その量、なんとごぼう1本分!
旨みが濃くてサクサクとした食感が心地よいごぼう天は、そのまま食べるもよし、スープに衣を浸しながら食べるもよし。かなり食べごたえがありますが、下茹でをしてからあげているためしつこくなく、ぺろりといただけちゃいます。
最近では女性のお客さんも多くなり、食べきれないという声にこたえて2本(100円)のメニューもできたとのこと。
「肉肉」の肉部分、牛ばら肉は2時間弱煮込んでからさらに一晩寝かして余熱でじっくりと火を通すことで、ほろほろっと柔らかいのにしっかりと味が染みていて、看板に偽りなしのおいしさです。
その他の具材はわかめ、ねぎ、天かす、しょうがと、トッピングなしでもかなりのボリューム。
九州独特の甘めの醤油を、独自の製法でさらに甘さを深めた醤油で調味されたスープは、いりこ、こんぶ、しいたけの出汁によって、色のわりに意外にもしつこくなく、麺に絡んで箸が止まりません。
牛ばら肉を煮込んだ煮汁も加えることで、コクがプラスされています。
博多のうどんは柔らかくコシがないと言われますが、こちらの麺は博多のうどんよりも細く、コシがあります。
しっかり味のスープに合うようにあえて讃岐うどんを使用しているのだとか。
少しずつしょうがを溶かしながら味の変化を楽しみます。
しょうが効果で甘めのスープがシャキッと引き締まり、このボリュームでもガンガン食べ進められちゃいます。しょうがは増量が可能で、「多め」は普通の2倍、「メガ盛り」はなんと3倍の量!
この「メガ盛り」にさらに「メガ盛り」をお代わりする常連さんも多いのだとか。
1日になんと5㎏も消費する日があるというから驚きです!
きれいな黄色は着色料ではなく「黄色生姜」という品種特有の色味。「黄色生姜」にこだわり、宮崎県、熊本県、長崎県のうちその日一番いい状態のものを仕入れるというこだわりっぷりで、どれだけ食べても無料って気前よすぎます。
途中まで食べたらとろ~り卵黄をトッピングするのもいいぞ~
トッピングの種類が豊富なので、いろいろと試して味の変化を楽しむのも手。
今回は、甘めの醤油味と相性バツグンの卵を追加でオーダー!
すき焼きのように、牛ばら肉をディップして食べたり、
麺に絡めたり…。
問答無用のおいしさ。
さらにツウは、ここにご飯を入れておじやのようにして食べるのだとか。
食べ方の幅が広すぎて、胃袋がひとつでは足りません!(笑)
替え玉はそばでもうどんでもどちらでもOKだと・・・?!
なんと、うどん屋さんには珍しく「替え玉」(100円)というメニューがあるんです。
しかも、うどんを頼んでいても替え玉で「そば」を頼むことも可能!もちろん逆もしかりです!
フードコーディネーターあらためフードファイター音仲、一度で二度楽しみたいという欲張り精神から迷わずそばをオーダー。
スープが足りなければ熱々を追加してくれますよ♪
さらに、ごぼう天に次ぐ人気の「ちくわ磯部揚げ」(180円)を追加でトッピング!
なんということでしょう、別注文でこの同じ内容を頼んだら1,000円かかるところを、280円で食べられちゃうお得さ。
さらにさらに、テーブルに置いてある「デンジャー唐辛子」で辛さを追求することもできますよ。
無限にうどん、そばを食べれてしまう仕掛けがこれでもかと言わんばかりにある…危険です(笑)。
この磯部揚げ、青のりがたっぷり入っていてとっても香りがいい!
店長が大の磯部揚げ好きとのことで、青のりを惜しまずに使用しているのだとか。
この大きさもうれしいですね。
サイドメニューの唐揚げもうまい!
サイドメニューのから揚げも隠れた人気メニュー。
サクッと揚げられた衣に包まれた鶏肉は、しっかりと醤油とにんにくの味が染みていてジューシーで柔らかい。
これをつまみに、黄色生姜を使った「ジンジャーハイボール」を飲むっていうのもおつですね。
「肉肉うどん」のルーツは北九州の小倉
サンシャイン通りの2つ目の角を右に入ると、ラーメン屋に囲まれて「肉肉うどん」の看板が見えます。この界隈だけでも有名なラーメン屋が集まっているから、そこにうどんで勝負するところに味への自信を感じます。
ラーメン激戦区の池袋で東京進出を果たしたからには、ラーメンに勝ちたいと店長は語ります。
「いまの目標は、池袋でラーメン屋をしのいでうどんで一番になること。地元では名は知れているけど、関東ではまだまだ知名度は低いのが現実。池袋の西口にも店舗を出して池袋で知らない人はいないくらいの認知度を確立して、東京でうどんのトップになりたいと思っています」
そもそも、「肉肉うどん」のうどんは博多のスタンダードとはまったく異なります。
博多の麺は太くて柔らかく、スープも出汁が効いたあっさりめで色がクリアに近いもの。それと対照的な「肉肉うどん」のルーツは、北九州市の小倉にあります。
オーナーが小倉のうどんのおいしさに感銘を受け、博多にも広めたいと思ったのがきっかけだそうです。
「当時は、甘くて濃い色のスープと細くてコシのある麺に、地元の人は否定的だったんです。それが、今では老若男女問わず愛されるほどの認知度を確立できました。東京でも同じように、今はラーメンに勝てなくても、いつかは東京のスタンダードにしたいですね」
本店にはない、この地ならではの「豚炙り元気つけそば」(830円)は期間限定メニューとして売り出してから人気上々のようで、レギュラー入りも視野に入れているのだそう。
つねに常識にとらわれずストレートにいいと思うものを取り入れる柔軟さが、
「肉肉うどん」の躍進の秘訣かもしれません。
皆様、池袋に行かれる際はあえてラーメン屋さんはスルーして、「肉肉うどん」に足を運んでみてはいかがでしょうか!
紹介したお店
TEL:03-5957-2938
住所:東京都豊島区東池袋1丁目13-12
音仲紗良
教科書・書籍の編集やフリーペーパーの取材・執筆を経て、大手出版社の女性向け情報誌の編集部に在籍。美容をはじめ食やライフスタイル、ファッションなど幅広いジャンルの企画・編集に携わる。現在、独立してフードコーディネーター&スタイリスト/ライターとして主にメディアで活躍中。
ズボラ&倹約家な性格を生かした、手ごろな食材やアイテムを使ってつくる簡単なのに、ごちそう&おしゃれ感のある食の提案が得意。
主に食やインナービューティーに特化した企画の、編集・取材・執筆・レシピ開発・料理制作・スタイリング・撮影と、すべてを担当できるのが強み。
http://ameblo.jp/relaxsachi/
http://beaus.net/member/nonaka_sachiko.html
雑誌:saita、サプリメント会社の季刊誌、東京ウォーカー他
フリーペーパー:クーポンランド
WEB:大地を守る会、みんなのごはん、アンジー、OZmallマガジン、BRAND PRESS、ヒューロム他
ラジオ:ShibuyaCross-FM「渋谷モデルTV」(隔週金曜20:00~20:50レギュラーパーソナリティー)
出演:J-com:ActOnTV「男子料理道場」(フードコーディネーター)
THEラブ人間「いつまでも愛しあってばかり」ミュージックビデオ、東京ウォーカー他
その他:「Café&Bar ROY広尾」(フードコーディネート)
(編集:河瀬璃菜/フードクリエイティブファクトリー)