興収100億円超 邦画アニメでジブリ以外初
アニメ映画「君の名は。」(新海誠監督)が22日までに観客動員774万人を記録し、邦画アニメとしては、スタジオジブリの宮崎駿監督作品以外で初めて興行収入100億円を突破した。邦画全体でも歴代9位の記録。配給元の東宝によると、公開から28日目の達成で、興収はさらに伸びるとみられる。
作品は、田舎町に住む女子高校生、宮水三葉と、都心に暮らす男子高校生、立花瀧の心が夢を通じて入れ替わるストーリー。彗星(すいせい)の来訪を絡め、時空を超えるSF的展開で青春の切なさを描く。
8月26日に全国301スクリーンで公開されると連日満員に。新海監督の原作小説は発行部数100万部を突破、音楽を担当したRADWIMPSのアルバムもランキング上位に入っている。多くのファンが、映画で描かれた場所を“聖地巡礼”として訪れるなど、社会的なブームを巻き起こしている。【木村光則】