7連続テレビ小説 とと姉ちゃん(149)「常子、大きな家を建てる」 2016.09.23


常子さん!常子さん美子さん!花山さんに報告しましょう!よし!行きましょう。
行きましょう。
(常子)とりあえず行きましょう。
どうしたんだろう…。
(花山)駄目だやり直し!
(島倉)花山さん!花山さん!
(花山)何だ騒々しい。
(木立)これ事件です。
これを見て下さい。
(島倉)一回に出るスチーム量なんですがアメリカ製の9ccに対してトーチクは10ccです。
(木立)スチームの広がり具合でも澄浦のアイロンが一番でした!
(扇田)スチームが安定して出るまでの時間はアメリカ製は2分35秒ハルデンは温度は低いですが2分20秒でした!ほう…とうとうこんな日がやって来たか!アメリカ製を…。
(美子)信じられませんね。
(水田)スチームアイロンの試験で日本の製品がアメリカ製を上回る結果を出したらしい。
メード・イン・ジャパンは安かろう悪かろうと言われてアメリカのまねをするだけで性能が追いついていないというのが日本製品のお定まりだったんだけど…。
そうか。
ついにこの日がね…。
日本人の職人気質が改良に改良を重ねさせ品質向上につながったんだろう。
日本のメーカーが力をつけた証拠だな。
こういう瞬間に立ち会えると長年商品試験に関わってきてよかったと心から思います。
ただし調べる項目はまだ山ほどある。
メード・イン・ジャパンの製品が真に世界へ誇れるものなのか徹底的に調べ発表していこう!
(一同)はい!これから繊維別のメモリ温度の試験を開始します。
じゃあ私たちはスチーム量のデータを原稿にまとめます。
それぞれ作業に入ってくれ。
(一同)はい!・「普段から」・「メイクしない君が」・「薄化粧した朝」・「始まりと終わりの狭間で」・「忘れぬ約束した」・「花束を君に贈ろう」・「愛しい人愛しい人」・「どんな言葉並べても」・「真実にはならないから」・「今日は贈ろう」・「涙色の花束を君に」・「涙色の花束を君に」
(ノック)・たまきです。
どうぞ。
ちょっとよろしいでしょうか。
よろしくてよ。
フフフ。
何か相談?私おばさんの会社で働きたい。
でもあなた卒業したら銀行にお勤めしたいって…。
本当は今までも何度か考えてたんです。
だけど縁故入社だと思われるのが嫌で…。
でも今日久しぶりに会社にお邪魔して思いが固まりました。
私は世の中の役に立つ仕事がしたいです。
「あなたの暮し」がずっと掲げている「暮しを豊かにするお手伝い」というモットーもとてもいいなと思いますし。
この前もテレビで広海の社長さんが話してました。
「あなたの暮し」の商品試験がなければ日本の電気製品は進歩しなかっただろうって。
大げさよ。
影響は僅かかもしれませんが私も商品試験が粗悪な商品を淘汰し進歩する手助けをしたのは間違いないと思います。
ありがとう。
それに多くの女性が働くあなたの暮し出版には女性の夢がたくさん詰まってる気がします。
そんな場所で私も自分の力を試したいです。
分かったわ。
そこまで言うならやってみなさい。
ただし審査は公正に行いますよ。
はい。
フフフ。
まさかたまきがうちに入りたいなんて…。
(鞠子)世の中の役に立つ仕事がしたいって言ったそうよ。
そんな目標を?まだまだ子どもだと思ってたけど…。
ねえ。
でもあの子なら花山さんにどなられてもくじけないでしょうね。
おいおいまだ入社が決まった訳じゃないんだから。
もしかしたら僕の娘って分かったら落とされちゃうかもしれない。
あっそれにもしたまきが合格したら僕がクビになっちゃうかも…。
正平さん黙って飲んで!
両親の心配をよそにたまきは1次選考2次選考を無事通過し最終試験を迎えました。
しかしあなたの暮し出版の最終試験は一風変わったものでした
なしてそだ格好してんだ?ここの編集長はスーツ嫌いで有名だろ。
そんな事も知らないの?ちょっと静かにして。
(ドアが開く音)諸君。
本日はご苦労。
やっと最終試験になった訳だが入社試験というのは甚だ憂鬱なものだね。
こちら側は果たして人を判断する事ができるのかという気持ちを持ちながらそれ以外に方法がないから気を引き締め採点や面接をしなければならない。
君たちはわざわざ試験を受けるのに落とされる。
どちらにとってもあまり愉快なものではないよな。
だから早く終わらせてしまいたいのはやまやまだが手順というものがあるので問題は後で出す。
まずは1階に移動してもらおう。
失礼します。
皆さん荷物は棚に置いて下さい。
失礼します。
(水田)荷物は棚に置いて下さい。
(受験者)何か私たちが作るのかしら。
まずは腹ごしらえですかね。
出版社の試験だろ?では今から調理を始めます。
よく見ていて下さいね。
メモや質問は自由です。
ではお願い致します。
(ドラの音)え〜私銀座で中華料理やってる楊といいます。
こちらの材料で青椒肉絲作ります。
はいまずねこの肉切りますね。
肉はですね繊維ね今日絲でしょ。
薄切りにしていきます。
繊維に沿って切るね。
後で火通した時ちぎれない。
きれいね。
次タケノコ切ります。
同じ幅にこれ切りますね。
繊維を断ち切るようにこれは切る。
すぐタケノコも入れる。
ピーマンはね火通り早いね。
最後。
ピーマン色きれいね。
油通しこれで完了。
はいきれいにね。
ネギ炒める。
香りねネギいい香りします。
はいこれでね青椒肉絲出来上がりました。
私ね帰ります。
再見。
ありがとうございました。
(ドラの音)はい。
ここまで。
では皆さん今見た青椒肉絲の作り方を伝える記事を書いて下さい。
(ざわめき)解答用紙をお配りします。
(受験者)記事?だったら最初にちゃんと観察するよう教えてくれても…。
「メモや質問は自由。
よく見るように」と言いましたよね。
(受験者)…はい。
制限時間は20分です。
20分?あの…。
はい。
答案はどこで書けばいいのでしょうか。
ここです。
皆さんそれぞれ工夫してお書き下さい。
(水田)それでは始め!
(受験者)工夫ったって…。

(大音量で「運命」)何ですか?これ。
集中できないので止めてもらえませんか?あの…集中できないんで止めてもらえませんか?
(レコード)
(レコードを切る音)記者たるものどんなにやかましい場所でも原稿を書かねばならんのだよ!
(花山)そしてこんな時もある。
(工事の音)
(列車の音)
(クラクション)
(水田)はい時間です。
では答案用紙を回収します。
(拍手)
(拍手)次が最後の問題だ。
(受験者)まだあるんですか?
(花山)いいかい?この試験の前に別の部屋で私が君たちに言った事を原稿用紙1枚にまとめなさい。
(ざわめき)
(受験者)それって「本日はご苦労」ってやつですか?そうだ。
記者たるものいかなる時でも人の話をぼやぼや聞いていてはいけない。
目だけでなく耳による観察力も備えていなければ記者は務まらんぞ!
(水田)それでは始め!生字幕放送でお伝えします2016/09/23(金) 08:00〜08:15
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 とと姉ちゃん(149)「常子、大きな家を建てる」[解][字][デ]

士気高く試験をする常子(高畑充希)たちの姿に影響され、たまき(吉本実憂)は「あなたの暮し出版」に就職しようと決心する。最終面接、その奇抜な試験に驚くばかりで…。

詳細情報
番組内容
出版社を訪れたのは、たまき(吉本実憂)だった。常子(高畑充希)に忘れ物を届けにきたのだという。そんな折、日本製の電化商品が海外製の性能を超えた結果が出たと、水田(伊藤淳史)が花山(唐沢寿明)に報告する。日本の職人気質を世界に伝えようと士気高く試験を再開する社員たちを目の当たりにして、たまきは「あなたの暮し出版」で働きたいと決心する。最終面接まで残ったたまきだが、その奇抜な試験方法に驚くばかりで…。
出演者
【出演】高畑充希,相楽樹,杉咲花,伊藤淳史,唐沢寿明,吉本実憂,【語り】檀ふみ
原作・脚本
【作】西田征史
音楽
【音楽】遠藤浩二

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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