9月22日(木)に、日本初の統一プロバスケットボールリーグ、Bリーグが開幕しました。バスケリーグはずっと実業団の組織JBLと、後からできたbjリーグの二つの団体が揉めていました。やっと統一プロリーグができたと感慨深いものがあります。
開幕戦も地上波で放映されてチケットも即日完売したようで、出だしはかなり好調です。これからバスケを見る人が増えて、盛り上がって欲しいなと思います。
バスケは競技人口は非常に多いので、BリーグもJリーグ並みに人気が出る可能性はおおいにあると思っています。
自分はずっと日本人の体型はバスケに向いていないと思っていたので、バスケのプロリーグが日本で成功することは難しいのではないかと思っていました。が、同じように向いていないと思っていた短距離リレーで日本が銅メダルをとったので認識を改めました。
これからは野球、サッカーと並んでバスケも人気が出て欲しいという思いをこめて、その魅力について語りたいと思います。
自分自身はバスケは、お遊び程度にしかやったことがありません。完全な素人です。
そんな自分も見ているうちにバスケの魅力の虜になったので、自分と同じように「ネットにボールが入ったら二点、遠くから打って入ったら三点なことくらいしか分からない」という人にバスケに興味を持ってもらえるように書きたいと思います。
経験者や詳しい方から見ると「ちょっと違う」と思う箇所もあるかもしれませんが、ご容赦ください。
そういえば昔、まったくバスケを知らない子に「何で一点ずつじゃないの?」と聞かれたことがあるのですが答えられませんでした。知っている人がいたら教えてください。
追記:「フリースローが一点ずつだからじゃないの?」というツッコミをいただきました。そう言われてみれば。気付かなかった…orz
バスケを知らない人は、まず「スラムダンク」を読もう
「スラムダンクを読んでバスケを始めた」という人に、今まで何人会ったことか。
自分もバスケに興味を持ったきっかけは、スラムダンクです。バスケ漫画としてのみならず、自分が人生で読んだ漫画の中でも五指には入る名作です。
有名なので、漫画が好きな人で読んだことがない人もあまりいないと思いますが、「バスケをまったく知らないという人」でも楽しく読めます。読んだことがないという方は、ぜひ読んでみてください。
漫画としてすさまじく面白いのはもちろんなのですが、「スラムダンク」はバスケのルールを理解する本としても非常に優れていると思います。
「スラムダンク」を読めば、バスケの基本的なルールはほとんど理解できると思います。
個人的には文字だけで書かれていて、場面が映像で思い浮かばないルールブックより「スラムダンク」を読んだほうが、よっぽどルールが理解できると思っています。
「あひるの空」も面白いですが、まったく知らない人が「あひるの空」を読んでバスケのルールを理解できるかというとなかなか難しい気がします。
SLAM DUNK(スラムダンク) 完全版 全24巻・全巻セット (ジャンプコミックスデラックス)
- 作者: 井上雄彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2002/04/25
- メディア: コミック
- 購入: 2人 クリック: 282回
- この商品を含むブログ (176件) を見る
「スラムダンク」を読めば、バスケの基本的なルールはだいたいわかる。しかも読んだ直後から、バスケがやりたくなる素晴らしいバスケの布教の書。完全版がおススメ。
「あひるの空」も「スラムダンク」とは、まったく別の魅力を持ったバスケ漫画です。
ざっくりバスケの基本的な作りをお伝えする。
バスケは5対5でやるスポーツです。
サッカーとは違いキーパーのような人はおらず、五人全員がコートの中を動き回ってボールを運んでゴールを狙います。ボールを持ったまま、三歩以上歩くとトラベリングという反則になります。ボールは必ず、ドリブルをして運ばなければなりません。(もしくは誰かにパスをするか。)
自軍のゴールネットにシュートが入ると2点入り、大きな枠の外からロングシュートを打って入ると三点入ります。ゲーム進行中の点の入り方は、この二種類だけです。
(シュート中に相手からファウルをもらうと、誰にも邪魔されずにシュートがうてます。これはゲームをとめて行われます。入ると一点です。)
こういったゲームを、十分間一区切りとして、休憩をはさんで四回繰り返します。この一区切りをクォーターと呼びます。1クォーター10分×4回なので、ひと試合40分になります。(NBAはなぜか1クォーター12分ですが。)
出場している五人のメンバーは、だいたい役割が決まっています。
(一番:ポイントガード) チームの司令塔。相手陣から自陣にボールを運んで作戦を組み立てる。この人が自軍にボールを持ってきて、攻撃が始まることが多い。ドリブルがうまく小回りのきく人が向いているので、バスケ選手にしては小柄な人が多い。
(二番:シューティングガード) シューター。スリーポイントシュートを決めることが最も大事な仕事。一番と一緒にボール運びをすることが多い。
(三番:スモールフォワード) 点取り屋。中距離のシュートやゴール下のシュートで点をとることが仕事。ポジション取りが非常に重要。
(四番:パワーフォワード) スモールフォワードとの違いがよく分からない。(ごめんなさい。)とにかく点をとるのが仕事。
(五番:センター) インサイドの要。最も重要な仕事はリバウンド(ゴールに入らず、跳ね返ってきたボールのこと)をとること。相手とのボールの奪い合いやぶつかることが多いため、身体が大きく背の高い人が多い。合言葉は「ゴール下は戦場だ」
だいたいこういうチーム構成になっていますが、これがルールで決められているわけではありません。
センターがスリーポイントシュートを打つこともありますし、ガードがリバウンドをとりに行くこともあります。ただポジションによって、だいたい得意とすることが決まっています。
ちなみにこの番号は背番号ではなく、ポジションの通称のようなものです。「あの人、動きを見ると一番(ポイントガード)じゃないよな」「相手チームの五番(センター)超デケえ」のような使われ方をします。
「スラムダンク」でもボール運びは、ガードである宮城と三井がやります。
山王戦の後半開始直後、まったくボールが運べない二人。フォワードで、自軍のゴール近くで待っている桜木に怒られています。
バスケのどこが面白いか
自分がバスケが一番面白いと思う点は、展開が非常に早い点です。
常にどちらかのゴールの間際で戦いが起こっていて、すぐに点が入ります。選手も全員が常に動き回っています。よほど両チームのレベルに差がない限り、中だるみというものがありません。試合は休憩時間を入れても一時間強で終わるので、見ているとあっという間に終わります。
また場所が体育館なので、どこで誰が何をやっているかがすぐに分かります。バスケは選手のパーフォーマンスが華やかなので、それを見ているだけでも面白いです。
さらに慣れるとボールを持っていない人の動きも追えるようになるので、チーム全体がどういう意図で動いているのかが分かるようになります。こうなるとがぜん面白くなります。
個人的には、この二点がサッカーとの大きな違いだと思います。(サッカーは、コートが広すぎて全体像が追いにくい。追える人もいると思いますが。)
試合は、バスケ経験者の人と見ると面白いかも
野球などと違い展開が早いので、一人で見ているとプレイなどを見逃しがちになります。どの人がどういう意図で動いているのか、どの人が上手いとか、ゾーンの崩し方などの戦略論などを聞きながら試合を見ると、何倍も楽しめます。
たまにプレイはうまくても解説は下手な人もいますが、それもまた味だと思います。(サッカーでいうと松木さんみたいな感じ?)
チームがたくさんあるので、お近くのチームも見つけやすいと思います。少しでも興味を持った方は、ぜひ一度、体育館まで足を運んでみてください。
男性でBリーグ見る予定の人は、ぜひ彼女や奥さんも連れていってあげてください。
余談:「スラムダンク」では魚住が一番好きだ。
「スラムダンク」の登場人物の中では、陵南の魚住が一番好きです。
「デカいだけって、陰口を叩かれているのを知っている(´;ω;`)ウゥゥ」
で始まる田岡先生との会話は、自分の中で「スラムダンク」で一、二を争う名シーンです。泣いている魚住、かわゆす(*´Д`)
この時の田岡先生の
「デカいだけ? 結構じゃないか。技術や体力を身につけさすことはできる。だが、お前をデカくすることができない。オレがどんな名コーチでもな。立派な才能だ」
この答えは、自分の中でけっこう衝撃でした。
「デカいことは才能だ。」
この発想はなかった。茂一すげえええええΣ(゚Д゚)
何が長所で何が才能かということは、それぞれの環境であり見方なんだということを、田岡先生から学びました。
あと、へばった魚住にすごく心配そうに声をかける池上が好きです。(先輩はちっ!とか言っているけれどね。)
こういう風に助け合いながら、三年間がんばってきたんですね。さりげないシーンにも部活のリアリティが見えるところが、「スラムダンク」のいいところだと思います。
やっぱり、「スラムダンク」は名作だわ~~。
ちなみに湘北では、赤木が一番好きです。芯が通った男って、かっこいいですよね。
でも、アニメは見たことがない。