独で世界最大のビール祭り 警備強化の中始まる

独で世界最大のビール祭り 警備強化の中始まる
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世界最大のビール祭り、オクトーバーフェストがドイツ南部で始まり、ことしは夏に相次いだ凶悪事件を受けて警備が強化される中、多くの市民や観光客が本場のビールの味を楽しんでいます。
オクトーバーフェストは1810年、当時のバイエルン王国の王子の結婚式に合わせて開かれたのが始まりとされ、2週間余りの期間中に、およそ600万人の来場者が見込まれる世界最大のビール祭りです。

初日の17日、地元ミュンヘンの市長が祭りのために特別に用意された地ビールのたるに蛇口を打ちつけ、祭りの開始を宣言しました。
会場のビアホールでは、民族衣装を着た地元の市民や、世界中から集まった観光客たちが、1リットルのビールのジョッキを掲げて乾杯したり、音楽にあわせて歌ったりしながら、本場のビールの味を楽しんでいました。

ことしは、7月にミュンヘンで起きた銃の乱射事件や、同じドイツ南部で起きた自爆テロ事件などを受けて警備が強化され、会場の周りに高さ2メートルほどのフェンスが設置されました。
また、会場にリュックサックや、大型のバッグを持ち込むことが禁止され、10か所の出入り口、すべてで地元当局による手荷物検査が行われています。

地元当局は、およそ1000人の態勢で警戒に当たっているということで、地元の警察の報道官は「警備態勢を強化し、いち早く不審な動きを察知して事件の発生を未然に防ぎたい」と話しています。