イスラエル シリアからの砲弾を迎撃システムで破壊

イスラエル シリアからの砲弾を迎撃システムで破壊
イスラエル軍は、内戦が続くシリアからの流れ弾と見られる砲弾を、迎撃ミサイルシステムを使って初めて破壊し、このところ相次いでいるシリアからの砲弾に警戒を強めています。
イスラエル軍の発表によりますと、17日、隣国のシリアから発射された迫撃砲によるものと見られる砲弾2発を、迎撃ミサイルシステム「アイアンドーム」で破壊したということです。

アイアンドームはイスラエルとアメリカが開発し、2014年のパレスチナ暫定自治区のガザ地区をめぐる戦闘などで使われましたが、シリアに対して使われたのは今回が初めてです。

シリアでは政府軍と反政府勢力が今月12日から停戦に入っているものの、散発的な衝突は起きていて、今回破壊された砲弾もこうした戦闘の流れ弾だと見られています。

イスラエルが占領するゴラン高原には今月12日と13日に、シリアからの砲弾が相次いで着弾していて、市民に被害がでるおそれもあることから、イスラエル当局は警戒を強めています。

イスラエルは、シリアの内戦に原則関与しない方針を取っていますが、砲弾が着弾したときは報復攻撃を行っていて、ゴラン高原一帯で緊張が高まっています。