ウクライナのロシア大使館に花火 下院選投票を前に

ウクライナのロシア大使館に花火 下院選投票を前に
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ロシア下院議会の選挙を、ウクライナから併合したクリミア半島で行うことをめぐって、両国が互いに批判を続ける中、ウクライナにあるロシア大使館に何者かが花火などを投げ込み、18日の投票を前に対立のエスカレートが懸念されています。
ロシアは18日の下院議会の選挙を、おととし併合したクリミア半島でも行う予定ですが、クリミア併合を認めないウクライナは強く反発しています。

こうした中、ウクライナの首都キエフにあるロシア大使館で17日未明、何者かが花火や発煙筒を建物に向けて投げ込みました。
地元メディアによりますと、大使館の職員にけがはなかったということですが、花火などを投げ込んだのはロシアを侮辱する内容の横断幕を掲げていた、およそ20人の若者だということで、ウクライナの民族主義グループによる犯行ではないかと見られています。

ウクライナのグロイスマン首相は、「こうした行為は受け入れられない」と批判する一方で、ロシア大使館の警備を特に強化することはないという考えを示しました。

18日の下院議会選挙について、ロシアの中央選挙管理委員会は、ウクライナのロシア大使館や総領事館でも在外投票を実施するとしていますが、ウクライナ政府はこれを禁止する構えで、投票を前に両国の対立のエスカレートが懸念されています。