北朝鮮高官が国際会議出席へ 核実験改めて正当化か

北朝鮮高官が国際会議出席へ 核実験改めて正当化か
北朝鮮外務省の高官が来週、スイスで行われる国際会議に出席するため、17日、ピョンヤンを出発し、国際会議では5回目の核実験を「自衛的な措置だ」と改めて正当化するものとみられます。
北朝鮮外務省アメリカ局のチェ・ソニ副局長は、17日、ピョンヤンを出発し、経由地の北京の空港に到着しました。外交筋によりますと、チェ副局長は、来週、スイスで開かれる安全保障に関する国際会議に出席する予定だということです。
北京の空港で、記者からスイスの国際会議に出席するのかと問われると、チェ副局長は「はい」とだけ答えたものの、そのほかの質問には答えず、迎えに来た北朝鮮大使館の車に乗り込んで空港をあとにしました。

会議を開く、ジュネーブにある安全保障の研究機関は「非公式な会議のため、詳細を事前に明らかにできない」としていますが、チェ副局長は国際会議で5回目の核実験について「自衛的な措置だ」と述べて改めて正当化するものとみられます。

北朝鮮の核実験をめぐっては、リ・ヨンホ外相が今月15日に南米のベネズエラで行われている国際会議で、「アメリカと敵対勢力らによる威嚇と制裁への対抗措置の一環だ」と演説しました。
北朝鮮としては、国際会議の場などを通じて、核・ミサイル開発についてのみずからの主張を国際社会に広くアピールし、圧力を強めるアメリカなどをけん制する狙いがあるとみられます。