NYの治安改善に貢献 市警の名物本部長が引退
1990年代、徹底した取締りでアメリカ・ニューヨークの治安を劇的に改善させたとして知られる、ニューヨーク市警の本部長が引退し、大勢の同僚に見送られる中、警察本部をあとにしました。
警察官3万5000人を擁するアメリカ最大の警察組織、ニューヨーク市警の本部長を引退したビル・ブラットン本部長は68歳。ニューヨーク市警の本部で16日行われた引退の式典では、バグパイプが演奏される中、大勢の制服姿の警察官に拍手で見送られました。
ブラットン氏は1994年からの2年間と2014年からの2年半の間の2回にわたってニューヨーク市警のトップを務めました。
特に1994年からの任期では、当時のジュリアーニ市長とともに軽微な犯罪も見逃さずに徹底的に取り締まる「割れ窓理論」を用いて殺人などが多発していたニューヨークの犯罪を劇的に減らしたとされ、観光客を呼び戻した立役者とも言われています。
「割れ窓理論」はその後、日本の警察の治安対策にも影響を与えたとも言われ、その効果を高く評価する声がある一方、黒人など少数派への取締りが過剰になったなどという批判も受けています。
アメリカでは今も警察官による黒人の射殺事件が相次ぐなど特定の人種を対象とした警察の過剰な取締りが大きな社会問題となっていて、ブラットン氏は課題も残す中での引退となりました。
ブラットン氏は1994年からの2年間と2014年からの2年半の間の2回にわたってニューヨーク市警のトップを務めました。
特に1994年からの任期では、当時のジュリアーニ市長とともに軽微な犯罪も見逃さずに徹底的に取り締まる「割れ窓理論」を用いて殺人などが多発していたニューヨークの犯罪を劇的に減らしたとされ、観光客を呼び戻した立役者とも言われています。
「割れ窓理論」はその後、日本の警察の治安対策にも影響を与えたとも言われ、その効果を高く評価する声がある一方、黒人など少数派への取締りが過剰になったなどという批判も受けています。
アメリカでは今も警察官による黒人の射殺事件が相次ぐなど特定の人種を対象とした警察の過剰な取締りが大きな社会問題となっていて、ブラットン氏は課題も残す中での引退となりました。