日米高校生 国連本部で被爆者の体験を聞き核兵器廃絶を考える

日米高校生 国連本部で被爆者の体験を聞き核兵器廃絶を考える
日米の高校生が被爆者の体験を聞いて、核兵器廃絶のために何ができるか考えるイベントが、アメリカ・ニューヨークの国連本部で開かれました。
このイベントは、被爆体験の継承に取り組んでいる首都大学東京の渡邉英徳准教授の呼びかけで国連本部内で16日開かれ、広島と長崎、それにニューヨークの高校生などおよそ70人が参加しました。

この中ではまず、13歳のとき、広島の爆心地から1.8キロで被爆し、現在、カナダに住んでいるサーロー節子さんが、同じ学校で亡くなったおよそ350人の生徒の名前が書かれた布を示しながら、核廃絶を目指し英語で証言活動を続けている思いを語りました。そして、「何ができるか考えて政策を立てる人たちに伝えてほしい」と呼びかけました。

続いて、日米の高校生たちが核廃絶のために何ができるか話し合いました。中では、アメリカの高校生から「今でも多くの核兵器が残されていることを知らない人も多いので、この事実を世界に伝えないといけない」という意見が出されたほか、日本の高校生が「被爆者の証言を若い世代がもっと聞くべきだ」などと話していました。

参加したニューヨークの高校生の1人は「サーローさんが体験した悲劇が自分の大切な人たちに起きるのは想像もできない。多くの人がサーローさんの話を聞いて、核兵器に対する考え方が変わっていってほしい」と話していました。