英国除く初のEU首脳会議 難民受け入れで一部に反発
k10010689991_201609170728_201609170732.mp4
EU=ヨーロッパ連合は、離脱を決めたイギリスを除く加盟国による初めての首脳会議を開き、信頼の回復に向けた課題について協議しましたが、一部の国からは難民の受け入れをめぐり強い反発が上がっていて、EUの結束が試されています。
議長国スロバキアの首都ブラチスラバで、16日に開かれたEU27か国の首脳会議は、イギリスがことし6月の国民投票で離脱を決めて以来、初めて開かれたものです。
会議では、イギリスとの離脱交渉について早期の交渉開始を求めていくとともに、域内からの移民の流入を抑えながらも、単一市場へのアクセスは確保したいというイギリスの主張は認められないという立場を確認しました。一方で、EUの信頼回復に向けた課題についても協議され、域外との国境の監視を強めて難民や移民の流入を抑えることや、テロ対策の強化、それに、雇用の促進など、世論の関心が高い分野で具体的な政策を推し進めていくことで一致しました。
トゥスク大統領は会議後の記者会見で、「われわれは過去の過ちを正し、EU27か国で前進していく」と述べ、各国の連携を強調しました。しかし、ハンガリーなど東ヨーロッパ諸国からは、難民の受け入れを義務化するEUの政策に強く反発する声明が出され、さまざまな課題について各国が足並みをそろえることができるのか、EUの結束が試されています。
会議では、イギリスとの離脱交渉について早期の交渉開始を求めていくとともに、域内からの移民の流入を抑えながらも、単一市場へのアクセスは確保したいというイギリスの主張は認められないという立場を確認しました。一方で、EUの信頼回復に向けた課題についても協議され、域外との国境の監視を強めて難民や移民の流入を抑えることや、テロ対策の強化、それに、雇用の促進など、世論の関心が高い分野で具体的な政策を推し進めていくことで一致しました。
トゥスク大統領は会議後の記者会見で、「われわれは過去の過ちを正し、EU27か国で前進していく」と述べ、各国の連携を強調しました。しかし、ハンガリーなど東ヨーロッパ諸国からは、難民の受け入れを義務化するEUの政策に強く反発する声明が出され、さまざまな課題について各国が足並みをそろえることができるのか、EUの結束が試されています。
来年1月か2月にも離脱交渉開始か
EU=ヨーロッパ連合のトゥスク大統領は、スロバキアで開かれたEUの首脳会議のあとの記者会見で、焦点となっているイギリスとの離脱交渉の開始時期について、「先週イギリスのメイ首相と会談した際に、年内の開始はほぼ不可能だが、来年の1月か2月にも準備が整う可能性が高いと言われた」と述べました。そのうえで、トゥスク大統領は「EU側はあすにでも交渉を始められるが、イギリスの事情にも配慮できる」と述べ、イギリスの申し出に一定の理解を示しました。
一方で、交渉の方針について、トゥスク大統領は「われわれが目指すのは加盟国の利益であり、離脱する国の利益ではない」と述べ、イギリスが域内からの移民の流入を抑えながら、単一市場へのアクセスは確保したいと主張していることについては、認められないという立場を改めて強調しました。
トゥスク大統領の発言について、イギリス政府は今のところ反応を示していませんが、EUとの交渉の開始時期や内容については、今後も慎重に見極めるものと見られます。
一方で、交渉の方針について、トゥスク大統領は「われわれが目指すのは加盟国の利益であり、離脱する国の利益ではない」と述べ、イギリスが域内からの移民の流入を抑えながら、単一市場へのアクセスは確保したいと主張していることについては、認められないという立場を改めて強調しました。
トゥスク大統領の発言について、イギリス政府は今のところ反応を示していませんが、EUとの交渉の開始時期や内容については、今後も慎重に見極めるものと見られます。