オバマ氏 TPP賛成派の共和党知事らと協力確認

オバマ氏 TPP賛成派の共和党知事らと協力確認
アメリカで大統領選挙に向けてTPP=環太平洋パートナーシップ協定に反対する動きが強まる中、オバマ大統領は、TPPに賛成する共和党の州知事などと会合を開き、早期の発効を目指して協力して取り組んでいく方針を確認しました。
オバマ大統領は16日、ホワイトハウスで、アメリカ大統領選挙の共和党の候補者選びに立候補していた中西部オハイオ州のケーシック知事や、前ニューヨーク市長のブルームバーグ氏などと会合を開き、TPPをめぐって協議しました。

この中で、オバマ大統領は「最近、政治は貿易を否定的に見がちだ。しかし、不利な貿易ルールや雇用の流出に不満を持っているなら、むしろTPPを成し遂げる必要がある」と述べ、TPPの早期発効を目指して協力して取り組んでいく方針を確認しました。

会合のあと、ケーシック知事は記者会見し、「TPPによってアメリカは経済面で助かるだけでなく、強い世界のリーダーであり続けることができる。政治的対立よりも国のことを優先すべきときだ」と述べました。

TPPの発効には、アメリカ議会の承認が必要ですが、11月の大統領選挙に向けて民主党のクリントン候補も共和党のトランプ候補もTPPに反対していて、先行きは不透明感を増しています。