木村司
2016年9月23日19時06分
首都圏私大の東洋大が、受験生向けインターネット戦略に力を入れている。ネット公開用に番組仕立てで編集した授業を100本以上配信。今秋には、推薦入試の一部でネットを使い、自宅などでも入試を受けられるようにする。首都圏から遠い地方の受験生との垣根を低くし、より多くの学生を集めたいとの思いがある。
「日本の働き方はこのままでいいのか?」「グリム童話研究序説」――。東洋大のホームページで見られる「Web体験授業」(http://www.toyo.ac.jp/nyushi/column/video-lecture/)のタイトルだ。1授業につき20~30分程度。教員が一方的に話す講義の動画だけではなく、高校生にも興味を持ってもらえるよう数台のカメラを使い、教員や学生の表情や議論の様子も映し出すのが特徴だ。
昨春からすでに140本を製作。3年間で500本の配信を目指す。加藤健二・入試部長は「私大入学者の1割ほどが4年以内に退学するとのデータもあり、大学での学習内容と自分のやりたいこととのミスマッチを防ぎたい」と話す。
2年目のWeb体験授業は、シ…
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