荒川に棲む生き物たちに会いに行こう!世界中から集めた熱帯魚や希少種の展示も
さいたま水族館
海のない埼玉にある日本でも珍しい水族館!
海なし県で有名な埼玉県だけど別に水族館がないわけじゃない!
ここ埼玉県羽生市にある『さいたま水族館』は日本でも珍しい淡水魚を専門とした水族館。
淡水魚専門って聞くとまた埼玉に地味なイメージを持ってしまいそうだけど、ここでしか見られない貴重な魚たちに県外からもファンが来るほど人気のある水族館だ。
場所はどこにあるの?どうやって行くの?
東北自動車道の羽生インターの近くに位置する「羽生水郷公園」内に構えるのがさいたま水族館。
近くには大きな利根川が流れ、「椎の木湖」という管理釣り場もある自然が豊かな場所。バスが運行しているものの本数が少ないため、公共交通機関を使ってのアクセスは正直厳しいから行くなら車がオススメ!
車で来る場合には押さえておきたい!さいたま水族館の駐車場情報
さいたま水族館の駐車場全て無料で利用可能。入場料も安ければ駐車場も料金がかからないと、非常に良心的な水族館だ。公共機関での来館がなかなか難しいさいたま水族館だから、この無料駐車場は絶対に利用しよう。
また、隣の羽生水郷公園という大きな公園と兼用の駐車場なので休日などは以外と混雑することも。広大な駐車場のため北側と南側に分かれているが、「さいたま水族館に一番近いのは北側」と覚えておこう。
また、混雑を避けるためにも水族館の来園時間に駐車場に入るようにしておくのがベストだ。
バスで行くにはどう行くのがおすすめ?
さいたま水族館へは4月から10月の特定の土日に限り、無料直通バスが運行中。
羽生駅の東口から出発するバスは10:00〜16:00まで30分ずつ折り返しながら7本が運行。7月〜10月は閉館時間が延長されるからそれに合わせて17:00までの便も運行する。
また、平日のみ運行の羽生市福祉バスは1日に4便(少ない…)運行していて、同じく羽生駅の東口から水族館近くの水郷公園までを走ってくれる。片道は200円で未就学児や障害者の方は無料になる。
ただ、バスの定員が12名ほどなので混み合う時には乗れない可能性もあるけど、そこまでバスが混むこともきっとない、はず。何にせよ平日のバスの運行本数が増えるのを願うばかりだ。
詳しいバスの運行に関しては参考サイトのところを参照しよう。
さいたま水族館の料金について
淡水魚に関してはなかなか貴重な展示をしている水族館にも関わらずリーズナブルすぎる値段が魅力のさいたま水族館。
入館料は
大人:310円
小・中学生:100円
とコンビニでおにぎりと飲み物を買うくらいの値段で水族館を満喫できる!(小・中学生に至ってはおにぎりより安い…)
さらに20人以上の団体だと
大人:250円
小・中学生:80円
とさらに値下げしてくれる懐の広さ。
春や夏に行われる特別展示の期間に限り、大人が100円値上がりするけどまあ別に何の問題もないはず。
気に入ったなら年間パスポートを買うのがさらにお得。年間パスポートは
高校生以上:1030円
小・中学生:310円
65歳以上:820円
と逆に年パスで買うのが申し訳なくなるほどの料金設定。
水族館のある羽生水郷公園もすごい!
水族館に行く前にチェックしておきたいのが広大な敷地面積を誇る「羽生水郷公園」。
菖蒲田や池など緑と水を取り入れた自然豊かな園内ではカヌーに乗れたり、バーベキューができたり季節の花が見れたりと、水族館と合わせて楽しみたい盛りだくさんの公園だ。
水族館を見る前、見た後、どちらでも楽しめそう。
館内にはどんな生き物が展示されているの?
館内に展示されている生き物は荒川に住む70種類ほどの魚たち。
200kmにも渡って流れる荒川を上流から河口まで下るように鑑賞できる作り込まれた館内設計。決して大きな水槽じゃないけれど、一つ一つの水槽が実際の生態について考え抜かれていて淡水魚の環境への熱い情熱が感じられる。
一見地味…だけど以外とすごかった。
ちょっと暗めの館内は殺風景なくらい飾りっ気も洒落っ気もない。
子供がワクワク!と期待に胸躍らせるにはちょっと…といった印象の館内だけど展示のクオリティは文句無し。
さいたま水族館、3つの宝物とは?
埼玉県の県魚にもなっているムサシトミヨはここ『さいたま水族館』と2つの水族館でしかお目にかかれない県指定の天然記念物。
体に鱗がなく、外敵から身を守るために尾びれから小さな棘を出すこの小さな魚は絶滅危惧種にも指定されている大変珍しい魚。
川の汚染や湧き水が減少した事でその数もどんどん減ってしまった。
天然記念物・ミヤコタナゴ
さいたま水族館、もう一つの宝が国の特別天然記念物にも指定されているミヤコタナゴ。
開発による都市化が進み生息地が減少した事で個体数が激減してしまった絶滅危惧種でもある。そんなミヤコタナゴは二枚貝のエラの中に卵を産みつけ、ゆりかごに代わりにするというちょっとグロテスクな淡水魚だ。
国内でここにのみ自生する食虫植物・ムジナモ
このムジナモは水族館に隣接する宝蔵寺沼にしか生息しないとっても珍しい植物だ。
水族館の目玉が植物なのも驚きだけど、プカプカと水面に浮かんでいるただの藻に見えるけど、ミジンコを捕まえて捕食する食虫植物の仲間というのにも驚きだ。
日本の淡水魚だけじゃない!まだまだある『さいたま水族館』の魅力
日本の淡水魚以外にもアフリカや東南アジアの淡水魚も見ることができるのが『さいたま水族館』!
アマゾン川に生息する猫のようなヒゲが可愛いレッドテールキャットフィッシュも埼玉の地でゆらゆらと泳いでいる。
日本の魚に混ざってシルバーアロワナも。
不機嫌そうな顔をして泳ぐのはシルバーアロワナ。
遠く離れた南米の地ではいたる河川で見られる魚。
日本では観賞用として人気が高いシルバーアロワナだけど、現地では食用としてよく食べられているらしい。いったいどんな味がするんだろう…。
子供に嬉しいタッチングプールももちろん完備!
アメリカザリガニやクサガメたちと触れ合えるタッチングプール。
珍しい天然記念物もいいけど気軽に触れ合える生き物もやっぱり魅力的。
だけどあんまりザリガニに夢中にになっているとそれなりの危険もつきものだから要注意。
ふれあいといえば大人にも嬉しいこの魚も。
館内から外に出るとドクターフィッシュも飼育されている。
ドクターフィッシュといえば人間の角質をパクパクと食べてくれるお掃除屋さんだけど、まさかこんなところで体験できるとは!
くすぐったさを我慢すれば一皮むけた綺麗なお肌を手に入れるチャンス。
子供よりも大人の方が夢中になってしまいそう。
ふれあいプールではカメとのふれあいも楽しめる!
さいたま水族館の飼育スタッフの解説とともにたくさんのカメと触れ合うことができる貴重なコーナー。よく見ると可愛い手足と可愛い顔をしたカメの姿にもうそのまま持って帰りたくなっちゃう!
凛々しい眉毛の彼は…?
さいたま水族館が誇るゆるキャラがこの『ムートくん』
まるでドアストッパーのような立派すぎる眉毛がチャームポイントのムートくんはキレイな湧き水が大好きで友達作りが得意なムサシトミヨがモチーフの男の子だ。
さいたま水族館でのランチ事情
さいたま水族館内にはレストランなどのランチスポットは併設されていないけど、お腹が空いたらすぐ隣の「農林公園キヤッセ羽生」へ行くのがおすすめ。
キヤッセ羽生は四季の花が揺れる農林公園。その中にある「むじな庵」はうどんが自慢のレストラン。公園内に併設のビール工場で作った「こぶし花ビール」という地ビールも楽しめる意外な穴場スポットだ。
子供たちが水族館に夢中になったら次は大人の番。モロヘイヤを練り込んだ自慢のモロヘイヤうどんと樽生地ビールを楽しもう。
ただし、営業は土日祝日の11:00〜15:00のみなので日時に気をつけていこう。
水族館に来たなら、お土産も忘れずに。
さいたま水族館でのお土産なら「さい水ショップ」へ。
「水族館限定プリッツ」や「かにパイ」など水族館ならではのお土産はもちろん、水族館外の広場で遊ぶための遊具も扱っている。
それにムートくんグッズもたくさん!
ここへ来たならとりあえずはこの「さい水ショップ」へ立ち寄っておこう。
海はないけど珍しいものがたくさんの水族館!
海なし県とは呼ばれるけれど、それ以上に貴重なものも多いさいたま水族館。
都会の水族館では見られない生き物たちを見つけにわざわざ行く価値のあるスポットだ。
ただ、もう一度言うけどバスは1日4本の平日運行!車で来るのが得策だ。
展示種1
上流の展示種
・イワナ・ニッコウイワナ・ヤマメ・チュウゴクオオサンショウウオ
・オオサンショウウオ・カジカ・アブラハヤ・ニジマス
・トウキョウサンショウウオ・アカザ・サワガニ・ホトケドジョウ
中流の展示種
・イモリ・カワムツ・ヌマムツ・オイカワ・カマツカ
・ビワヒガイ・ムギツク・ウグイ
・シマドジョウ・ギバチ・ヨシノボリ・ウキゴリ
下流の展示種
・タイリクバラタナゴ・ヤリタナゴ・タモロコ・モツゴ・タモロコ
・ナマズ・ソウギョ・アオウオ・ゲンゴロウブナ・キンブナ
・ギンブナ・ハクレン・コクレン・コイ・ワタカ
・スズキ・ウナギ
・ドジョウ・カワアナゴ・ジュズカケハゼ・ヌマチチブ
・モクズガニ・スジエビ・ヌカエビ・カラドジョウ
・カダヤシ・チョウセンブナ
展示種2
希少魚
・メダカ・タナゴ・ニッポンバラタナゴ・ムサシトミヨ
・ミヤコタナゴ・ムジナモ
金魚
・コメット・デメキン・スイホウガン・ワキン・ピンポンパール
・リュウキン・シュブンキン・アズマニシキ・オランダシシガシラ
熱帯魚
・レインボーフィッシュ類・コンゴテトラ・サカサナマズ・スマトラ
・カイヤン・パールン・レッドテールキャット・セルフィンモーリー
・ソードテール・シルバーアロワナ・オキシドラス・ドラード
平地の池・沼の展示種
・ヤリタナゴ・タイリクバラタナゴ・タモロコ・モツゴ
回遊魚の展示種
・スズキ・ウナギ・クロベンケイガニ・ベンケイガニ・アカテガニ
外来魚の展示種
・オオクチバス・コクチバス・ブルーギル・カムルチー・アメリカナマズ
水生昆虫の展示種
・ガムシ・ヤゴ・ミズカマキリ・ゲンゴロウ・タイコウチ・タガメ
館内タッチングコーナー
・ニホンイシガメ・クサガメ・アメリカザリガニ
陸地に住むカメ
・ホシガメ
ショップ情報
さい水ショップ
オリジナルTシャツ 1350円
浜焼きせんべい 1080円
石のペーパーウエイト 325円
ムートくんミニタオル 410円
軽食売店
営業日 土曜日、日曜日、祝日、夏休みの平日
(ただし、12月~2月は、日曜日、祝日の営業となります。)
時間 10:30~16:00
12月~1月は、15:30まで