情報公開請求の報道機関を議員に伝達 和歌山市議会

地方議員の政務活動費が各地で問題となる中、和歌山市の議会事務局が、政務活動費の情報公開を請求した報道機関などの名称を慣習的に議員側に伝えていたことがわかりました。議会事務局は「認識の甘さがあった」として、今後、一切このような対応は取らないとしています。
和歌山市の議会事務局によりますと、市議会議員の政務活動費について情報公開請求が行われた場合、事務局の職員が会派の代表の議員に対し口頭で、請求があった事実と、報道機関などの名称を伝えていたということです。

議会事務局は、慣習的なもので、少なくとも4年程度は行っていたとしています。議会事務局は、請求を行った記者の名前や具体的な請求の内容などを議員に伝えることはなかったとしていますが、市の情報公開条例の趣旨に反し、公務員の守秘義務にも違反するおそれがあるなどとして、今後、一切このような対応は取らないとしています。

和歌山市議会事務局の尾崎順一局長は、NHKの取材に対し、「慣例として行ってきたが、若干の認識の甘さがあったと考えるので改めたい」と話しています。