【AFP=時事】国歌演奏の際に抗議の意思表示をした、米アメリカンフットボール(NFL)、サンフランシスコ・フォーティナイナーズ(San Francisco 49ers)のQBコリン・キャパニック(Colin Kaepernick)が、米タイム誌(Time Magazine)の表紙を飾ることになった一方、リーグで「最も嫌われている」選手であるという世論調査の結果が判明した。
キャパニックが人種差別や社会的不公正、警官による黒人への暴挙が繰り返されていることに抗議して試合前の米国歌「星条旗(The Star-Spangled Banner)」の演奏で起立を拒否したことで、米国ではスポーツの垣根を越えて大きな議論が巻き起こっている。
国歌演奏の際にキャパニックが膝をつく行為は、NFLをはじめ他のスポーツリーグにも拡大している。
米女子プロバスケットボール協会(WNBA)では21日、負ければシリーズ敗退となるフェニックス・マーキュリー(Phoenix Mercury)とのプレーオフで、これが最後のチャンスになると踏んだインディアナ・フィーバー(Indiana Fever)の全選手が、キャパニックと同様のジェスチャーをみせた。
所属するマリッサ・コールマン(Marissa Coleman)が「バスケットボールよりも大きなこと」と呼ぶ行為にフィーバーの選手が及んだ背景には、警官が黒人男性を射殺した一連の事件が引き金となり、ノースカロライナ(North Carolina)州シャーロット(Charlotte)を揺るがす暴動に発展した怒りが全米中に広がっている問題がある。
タイム誌は今週号の表紙に、ユニホーム姿のキャパニックが膝をついた写真とともに、「とても危険な闘い(The Perilous Fight)」という見出しをつけると、同選手の抗議行動によって、「個人の名誉、誇り、そして愛国心に関する議論」が高まっているという記事を掲載した。
28歳のキャパニックは先日、自身の抗議行動について非礼な行為だと批判する人物から、殺害の脅迫を受けたことを明らかにしている。
一方、米スポーツ専門局のESPNが前週に行った世論調査では、キャパニックがNFLで最も嫌われている選手であるという結果が21日に公表された。
1100人を対象に350人以上の選手に関して行われたこの調査では、29パーセントの人々がキャパニックを「大嫌い」と答えており、最も多い割合を占めた。
しかしながら、キャパニックに対する見解は人種によって大きな違いが出ており、同選手についてアフリカ系の42パーセントが「大いに」好ましいとしている一方で、白人の37パーセントが「大いに」気に入らないと答えている。【翻訳編集】 AFPBB News
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