自分で付けたタイトルが哀しい…
雨の休日。暇をもて余した我が家。
「君の名は」を観てきました。
この映画は予告編から興味があり、娘と観に行ったら空席なしで代わりに「ペット」を見てきたのでした。
そのうちに興味も薄れ、今更レビュー記事を書いても需要はなさそうだし、他の映画でもいいかなぁと思っていました。
でも娘は、どうしてもこれが見たいのだと言います。
ちなみに夫は「真田十勇士」にしたので、別行動(笑)。
我が家が利用する映画館は、よほどの話題作や封切り直後でなければいつもガラガラなので、この辺は映画人口が低いのかなと思っていました。
「君の名は」は、封切りから4週間経つし、もう空いているかもねと話していたら…
満員御礼!
また見られなくなるところでしたよ(>_<)
そして、若いカップルだらけ。前も後ろも横もカップル。うへぇ…
この映画の難点を挙げるとすれば、タイトルがあまり良くないと思います。
「君の名は」と聞くと、真知子巻きな世代…
そんなトシじゃねーわヽ(`Д´)ノ (春菜風に)
この物語は、山奥の小さな町に暮らす三葉と、大都会東京に住む瀧、遠く離れた二人の高校生の身体が入れ替わってしまうという不思議な現象から始まります。
うんうん。男子と女子の心と身体が入れ替わるパターンね。もう何度も使われているから、オバサン驚かないよ。
有り得ない等とは考えず、この設定は受け入れなければなりません。
私は三葉の住む町ほどではないにしろ、やはり何もないド田舎で暮らしていたので、三葉が感じていた閉塞感や都会への憧れがよく解ります。
けれども二人は望んで入れ替わり、お互いの生活を楽しんだ訳ではありません。
どうしてこんな事が起きてしまうのか?
はっきりと知るために、瀧は行動を起こすのです。
そして物語は、時空を越えて展開していくのでした。
原作はもちろん、レビュー記事や事前情報を一切知らずにこの映画を観ましたが
感動した!(小泉元総理風に)
娘はもう一度観に行くと言うし、私も観たいですが行けるかどうか解らないので…
パンフレット買いました!
ドケチでめったに買わない私が珍しく。
CDは、たぶん娘がTSUTAYAで買うでしょう。
RADWIMPS の曲がすごく良かったです。最初から最後まで存分にこの物語を盛り上げていたと思います。
そして、もうこの年になると、高校生同士の恋愛物語なんて遠くなりすぎ…
というよりも、昔と今の恋愛事情が変わり過ぎた事や、こちらがそういう気持ちを忘れてしまった等、諸々の理由により
ケッ!
という感情しかわかない、カサカサに乾いた心にも
不思議な運命の糸を必死に手繰ろうとするこの子達の物語は、ジーンとくるものがありました。
出会いたいと強く願えば、いつか必ず会えるのだと、私も思うのです。
会えないのは心のどこかで、会えなくても仕方ないと諦めているからだと。
山の風景、紅葉、小さな神社、組み紐、神楽、満天の空、
郷愁を覚える田舎の風景と和のモチーフ
高層ビル群、行き交う電車、都会の喧騒、
六本木、代々木、新宿の見慣れた景色
私がこの夏の間に初めて訪れた国立新美術館内のカフェや、四ッ谷駅前のシーンがあったのも偶然なのですが、不思議な感覚に陥りました。
実像のように緻密でありながら、実像よりも美しく描かれた背景が、この物語にリアリティーを与えたと思います。
都会にも田舎にも良いところばかりではない事を、私は知っているけれど。
都会で生まれ育った人に、三葉の町はどんな風に映るのだろう?
田舎から出たことがない人はやはり、煌びやかな東京に憧れるのだろうか?
そんな事も考えました。
号泣していた都会っこの娘はまた、ふらりと旅に出てしまいそうです。
こんな不思議な事、起こりっこないじゃない!
そんな風には全く思えず、鳥肌が立つほど面白かったのです。
絶対にお薦めです!
ちなみに「真田十勇士」は微妙だったらしいです。ドンマイ、夫。