暖かくなるにつれて、現われがちな肌トラブルや、ニキビや吹き出物。季節の変わり目は体調が不安定になりがちなこともあり、一時的に肌あれ症状に見舞われてしまう人が多いと思いですよね。
ニキビケアをしていると思っていても、なぜか「ニキビがなくならない!」なんてこともよくあることです。
もしかしたらそれはニキビケアの方法が間違っているのかもしれません。正しいニキビケアをしていけばニキビのない美肌を維持することができます。そこで今回は、今日から実践できる正しいケアの方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
1.ニキビの原因とは何か?
1-1.思春期ニキビの場合
1-2.大人ニキビの場合(20代以降)
2.肌質別の正しいニキビケアとは
2-1.乾燥肌のニキビケアの場合
2-2.敏感肌のニキビケアの場合
2-3.オイリー肌のニキビケアの場合
2-4.混合肌のニキビケアの場合
2-5.アトピー肌のニキビケアの場合
3.正しいニキビケアの方法とは?
3-1.洗顔を意識すること
3-2.食べ物にも気を遣うこと
3-3.化粧水や乳液でしっかり保湿する
3-4.化粧品の見直し
4.肌荒れやニキビの対策は何をすればいいのか?
4-1.しっかり睡眠をとること
4-2.適度な運動をして汗をかくことを心掛ける
4-3.タンパク質やビタミン類を取り入れた食事
4-4.紫外線
4-5.皮膚科も検討する
5.漢方のニキビケアとは?
5-1.漢方のメリット
5-2.漢方のデメリット
5-3.体質を見極めること
5-4.漢方の購入
1.ニキビの原因とは何か?
出典 | kirei-kenkou ,
基本的にニキビはどの年代にもできますが、年代によって原因が変わってきます。
ニキビは尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)とも呼ばれる皮膚疾患の一つです。とくに思春期などに顔や背中を中心に、赤みを帯びたり中心に膿を持ったりすブツブツがたくさんできるのが特徴にです。
ニキビは思春期だけでなく、20代後半から30代以降でもできることがありその場合は吹き出物(大人ニキビ)と呼ぶことがあります。青年期以降にできるニキビは、思春期の時にできるニキビと原因が異なることもあり治療方法も変わってきます。
ニキビや吹き出物をそのままにしておくと、いつまでも繰り返しニキビができたり、ニキビ跡が悪化してしまったりします。自分のニキビの原因を知ることで繰り返すニキビを軽減したり、悪化することを防ぐことができます。
その原因によってニキビケアの方法も、使うニキビケア用品も変わってくるのです。では、年代別のニキビの原因について紹介しますので、自分のニキビがなぜできるのか考察してみましょう。
1-1.思春期ニキビの場合
出典 | ニキビ肌荒れを綺麗に治す方法を元汚肌の20代男が語るブログ
まず、10代の思春期ニキビケアは「余分な皮脂を取り除くこと」がポイントとなります。
一般的に10代のニキビを思春期ニキビと言い、その頃は成長ホルモンが多く分泌されている影響で皮脂が過剰に分泌してしまうことは知っていますか?
思春期ニキビは、その過剰に分泌した皮脂が毛穴を詰まらせて、ニキビになってしまうというのがよくある流れです。
この思春期のニキビケアは洗顔でしっかりと余分な皮脂を落とすこと、そして保湿をして肌を健康な状態で保つことが必要です。
しかし、10代でも学生の頃はまだ高いニキビケア用品なんて買えないのでどんな洗顔料を買うかわからないかもしれません。
おすすめなのが刺激の少ない洗顔料で肌の汚れをしっかりと落とすことです。刺激が少ないものは肌に負担もかかりにくいので、新たなニキビを防ぐことができます。
やりすぎも禁物ですが、きちんとケアしてあげないと成人以降に跡が残ってしまう可能性が高いので、慎重に行ってみてくださいね。
1-2.大人ニキビの場合(20代以降)
出典 | ニキビケア化粧品を徹底比較!大人ニキビ悩みの最終兵器は?
一般的に20代、30代以降のニキビは大人ニキビと言われています。
この大人ニキビはフェイスラインに出来やすいという特徴がありますので、20代からのニキビはフェイスラインや顎や口周りに出来やすくなります。Uゾーンとも呼ばれます。
ニキビができる理由として最もあげられるのは、ホルモンバランスが大きく関係しています。ホルモンバランスが乱れる原因の多くは、ストレスや睡眠不足による、生活習慣の乱れや環境の変化などが影響します。
ストレスや睡眠不足が原因となっている場合は、化粧水や美容液でケアをしても、なかなか根本的な解決にはなりません。特に毛穴の小さい顎は、その影響を受けやすく、皮脂がたまってニキビになりやすいです。
大人ニキビは自分の肌に合ったニキビケア用品をしっかり使うこと、そして正しい使用法でケアすることで未然に防ぐことができます。
肌が常に乾燥している状態なら刺激に弱いので、刺激が強いケア用品で肌トラブルが起こる可能性もあります。
アレルギー等や肌が弱っている場合はさらに悪化する場合もあるので、自分の肌を見極める必要があります。
2.肌質別の正しいニキビケアとは
ニキビケアと予防方法を肌質によって分けて紹介しています。
最も理想的な方法は肌を清潔に保ちつつも、ニキビを刺激しないことです。
洗顔料なら、“泡立たない洗顔料”を選んでみるのも一つの手です。ジェルやクリームタイプの泡立たない洗顔料はクッション性に優れているので、保湿クリームやジェルを伸ばすような手応えで汚れをオフできることが特徴だと言えます。肌をゴシゴシと摩擦してしまうことがありませんので。
それぞれの正しいケアと予防策について確認してみましょう。自分の肌質に合ったケア方法を知りましょう。
2-1.乾燥肌のニキビケアの場合
出典 | ORBIS Inc.
基本、ニキビはベトベトのオイリーな肌にできやすいと考えがちですが、実は皮脂が不足した乾燥肌って知っていますか?
その理由は、乾燥した肌はみずみずしい健康な肌と比べると毛穴が詰まりやすくなるのです。乾燥してしまった肌は皮脂が著しく不足してしまうため、細胞の新陳代謝が悪くなってしまいます。細胞の新陳代謝が悪くなると細胞分裂が減って新しい細胞が作られなくなってしまうため、古い肌細胞がいつまでも皮膚に残ってしまうことになります。
これらにより本来は肌のターンオーバーによって剥がれ落ちる皮脂や汚れが毛穴に詰まりやすくなってしまうのです。
そして、毛穴に詰まった皮脂や汚れを餌にしてアクネ菌が増殖してニキビになるのです。
ニキビケア
乾燥によるニキビ肌を治すためには水分補給と保湿が重要なります。ニキビケアに化粧水は必須です。肌を潤す効果があるので、肌を健康にする・乾燥を防いでくれるといった事に繋がります。化粧水には美白の効果や保湿の効果、アンチエイジングの効果など様々なものがあります。ニキビケア用品としてなら保湿効果が高いものがおすすめです。
これはまず、しっかりと洗顔をしたら化粧水でしっかりと水分を肌に与えてあげることが重要です。
この時、できればビタミンC誘導体やヒアルロン酸などの成分が配合したものを選ぶと、肌の内部まで水分が行き届かせることができると思います。
化粧水で水分を補給したら、その水分が外に逃げないようにクリームなどでしっかりと保湿を行います。クリームはオイルが配合されているので、乾燥を防ぐためにはクリームを使うことをおすすめします。
乳液やクリームは化粧水を肌に馴染ませた後に使用します。化粧水で肌に潤いを与えても時間の経過とともに潤いは逃げてしまいますが、乳液やクリームで肌に蓋をすることによって潤いを肌に閉じ込めることができますよ。
2-2.敏感肌のニキビケアの場合
出典 | ニキビをオロナインで治す方法について!
敏感肌の方は皮膚が刺激に弱く、ちょっとした刺激でも肌にトラブルが起こってしまいます。
特に、強い日差しの紫外線や細菌、花粉などアレルギー物質に強く反応します。
そして、敏感肌の方は肌のバリア機能が弱いので当然ながらニキビもできやすくなります。個人差がありますので注意が必要です。
ニキビケア
お肌が敏感肌の方のニキビケアは、まず肌に対する刺激を最小限に抑えることが重要になります。洗顔時に冷たい水でなくぬるま湯を使うことで刺激を抑えることができます。
また、洗顔料を使うときには泡立てネットなどを使ってきめ細かい泡でやさしく洗いあげると刺激を抑えられます。
さらに言えば、顔を拭くときもゴシゴシこすらずに、タオルを顔に押し当てるような感覚で拭くようにしましょう。そういう意識も必要ですよ。
ニキビケアには化粧水やクリームなどで保湿することも大切ですが、化粧水やクリームにはアルコール成分が使われていたり、香料や防腐剤が含まれて使われているものがあります。
このような成分は肌に強い刺激を与えるため、配合成分に注意することも大切なポイントです。
2-3.オイリー肌のニキビケアの場合
出典 | ニキビの教科書
ニキビの主な原因の一つは皮脂の過剰な分泌というのは最初の方で説明しました。
特に思春期のニキビは皮脂が原因のことがほとんどです。過剰な皮脂が毛穴の中に詰まってしまうと、そこでアクネ菌が繁殖し炎症を引き起こしてしまいます。
ニキビケア
普段から皮脂が多くお肌がベタベタしているならば、まずは皮脂の分泌を抑えることがポイントになります。
肌の皮脂を抑えるためのポイントの一つは洗顔です。正しい洗顔で余分な皮脂を洗い流すことでニキビを予防することができます。
洗顔料などを使って、毎日の洗顔を習慣づけるようにすることが大切です。
ただし、一日何度も洗顔したり、多量の洗顔料を使って洗顔したりするのはNGです。
皮脂はニキビの原因となりますが、皮脂をすべて洗い流してしまうとかえって皮脂の分泌量が増えてしまい、オイリー肌になってしまいます。適度に皮脂を残すよう、1日2回程度の洗顔が適当です。
さらに言えば、皮脂の分泌量は食生活の改善によっても減らすことができます。
特に脂質の多い食事が好きな方は、野菜中心の食事に切り替えることでニキビを改善することができると思います。飽和脂肪酸をたくさん含んでいるバターなどの乳製品や脂の多い肉などの摂り過ぎには注意しましょう。
2-4.混合肌のニキビケアの場合
出典 | スキンケア通販アプロスの美容コラム
スキンケア通販「アプロス」
実は、肌のタイプには乾燥肌とオイリー肌が混在する「混合肌」って知っていますか?
また、混合肌にも特定の部位は乾燥しているけれど、別の部位はオイリーだという場合もあります、一方肌の表面は乾燥しているけれど、その内部はオイリーだということもあるのです。
いずれにしても、混合肌の方にニキビができてしまった時は、両方のケアをしなければならないのでとても難しいケアとなります。まず、部位によって乾燥とオイリーが分かれているならば、それぞれに対応したケアが必要になってきます。
ニキビケア
一般的には、Uゾーンは乾燥しやすくTゾーンはオイリーになりやすいので、Uゾーンには十分な保湿を行いながら、Tゾーンだけに洗顔料を使って皮脂を洗い流すとバランスの良い肌となります。
肌の表面だけが乾燥している場合は、外的な要因が大きく影響していることがあります。特に影響が大きいのがエアコンになります。
本来、オイリー肌の方でもエアコンの効いた室内は乾燥が強いため、肌の表面だけが乾燥してしまうことが多いのです。対処としては、加湿器などを上手に活用して肌の表面の乾燥を防ぐだけでもニキビ肌の改善に効果があります。
2-5.アトピー肌のニキビケアの場合
出典 | WELQ [ウェルク] | ココロとカラダの教科書
アレルギー性のアトピー性皮膚炎をお持ちの方の中にはニキビで悩んでいる方がたくさんいます。
アトピー性皮膚炎とニキビが一緒に出てしまうととても辛く、また、ケアも難しくなってくるのです。注意してケアをしていきましょう。
ニキビケア
アトピー性皮膚炎の方にニキビが出やすい理由の1つは、アトピー治療に使われるステロイドの影響と言われています。
このアトピー性皮膚炎は、外部の刺激に対して体の免疫作用が必要以上に強く反応してしまうことで起こります。
そのため、処方ステロイドを使って免疫力を抑えて症状を抑えるわけですが、免疫力が低くなればニキビの原因となるアクネ菌が繁殖しやすくなるので、結果としてニキビができやすくなってしまう怖れがあるのです。