>  >  > 福島原発“凍土壁”崩壊の戦犯は安倍政権

台風で福島原発の“凍土壁”が溶けている!「効果なし」と指摘された汚染水対策を強引に推し進めた安倍政権と東電の罪

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
abe_150911_top.jpg
自由民主党HPより


 昨日21日、福島第一原発で恐れていた事態が現実化してしまった。台風16号の影響で地下水が上昇し、ついに地表にまであふれ出したのだ。これは事故後初めての事態だ。現在、東京電力は認めていないが、放射性物質を含んだ汚染水が地表面を通って大量に海に流れ込んだ可能性もある。

 いったい福島原発の汚染水対策はどうなっているのか。実は、先月8月にも、やはり台風10号の影響で、汚染水対策のための「凍土遮水壁」(以下・凍土壁)の土中の温度が上昇し、凍土壁2カ所で溶けたような状態になり、汚染水の海への流出が懸念されていた。

「凍土壁」は汚染水流出防止のために原発周辺の土壌を凍らせ、地下水の海への流出を防ぐために設置されたものだが、同時にその手前でもポンプなどで地下水の汲み上げ作業が行われてきた。しかし、こうした汚染水対策が台風での猛烈な降雨には機能しないことが判明してしまった。 

 だが、このような事態は凍土壁の導入時点で確実に“想定”されたものだった。

“汚染水の最後の切り札”といわれる「凍土壁」だが、そもそも現在でも“完全に凍って”はいない。それは多くの専門家から指摘されたことであり、さらに言えば「凍土壁」じたい、安倍政権と東京電力による茶番劇ともいうべきものだ。

 周知のように、福島原発事故直後から放射性物質を含んだ汚染水は大きな問題となっていた。福島原発は1日1000トンといわれる地下水が山側から流れ込み、事故での核燃料デブリ冷却のための注水と津波が混じり、現在保管されている汚染水は78万トン(うち61万トンは多核種除去設備で処理済み)といわれる大量の高濃度汚染水がつくり出された。その後も1日300〜400トンもの放射能汚染水の増加が現在に至るまで続いていると見られている。

 しかし、汚染水対策は不可解な経緯を辿る。事故直後の2011年3月、汚染水対策の「中長期対策プロジェクト」のリーダーに起用された民主党の馬淵澄夫首相補佐官(当時)が中心になり、4つの遮水壁の工法が検討された。その結果、採用されたのがチェルノブイリでも実績のある「鉛直バリア方式」だった。これは鉱物が入った粘土を使って遮水壁をつくるもので、当時の菅直人首相の承認に加えアメリカ原子力規制委員会(NRC)の協力も取り付けていた。

リテラのSNS

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルマンガ・アニメビジネス社会カルチャーくらし教養

関連リンク

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 福島原発“凍土壁”崩壊の戦犯は安倍政権
2 稲田朋美が夫の軍事産業株保有で逆ギレ
3 炎上!長谷川豊ら「医療亡国論」の詐術
4 福原愛の活躍の裏に父母との決別が
5 沖縄の2紙は“偏向”などしていない
6 盛り土で慎太郎の責任にテレビが沈黙
7 TBS山内アナが二重国籍のヘイト攻撃
8 SMAP解散は香取慎吾のせいじゃない
9 『とと姉ちゃん』を「暮しの手帖」が批判
10 安倍応援団・視聴者の会とリテラが対決
11 SMAPベストアルバムの裏事情
12 秋篠宮家の料理番がブラック告発
13 稲田朋美、南スーダン視察中止の無責任
14 「暮しの手帖」に「政治的すぎ」と批判
15 天皇が危惧した“自粛”の実態とは?
16 キムタク最大のタブーとは?
17 辺野古判決の裏に裁判所の露骨人事!
18 林真理子がなんとキムタク批判!
19 稲田朋美も富山市議と同じ不正を
20 有働由美子を勇気づけた山口智子の言葉
PR
PR
1盛り土で慎太郎の責任にテレビが沈黙
2稲田朋美も富山市議と同じ不正を
3辺野古判決の裏に裁判所の露骨人事!
4『とと姉ちゃん』を「暮しの手帖」が批判
5TBS山内アナが二重国籍のヘイト攻撃
6稲田朋美、南スーダン視察中止の無責任
7安倍の側近・北村内閣情報官の危険思想
8炎上!長谷川豊ら「医療亡国論」の詐術
9新潮が天皇の生前退位を“暴走”と攻撃
10新潟県知事不出馬はやはり原発ムラ圧力
11稲田朋美が夫の軍事産業株保有で逆ギレ
12北朝鮮への先制攻撃論と悪夢のシナリオ
13「暮しの手帖」に「政治的すぎ」と批判
14奴隷労働を強いられるベトナム人留学生
15Kダブシャインが日本の音楽状況を批判
16百田『カエルの楽園』は新潮社内でも…
17ディズニーからバイトが次々逃げ出し!
18豊洲問題で石原良純が慎太郎擁護の茶番
19「高畑裕太=発達障害」説にひそむ偏見
20沖縄の2紙は“偏向”などしていない
PR
PR

カテゴリ別ランキング


人気連載

政治からテレビを守れ!

水島宏明

テレ朝とNHKの"失態"につけこむ安倍政権とほくそえむ籾井会長

政治からテレビを守れ!

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄

"体育会系相田みつを"松岡修造は本当に「ブレない男」なのか? 年を追うごとに変わっていく修造語録を読み解く

「売れてる本」の取扱説明書

ネット右翼の15年

野間易通

高市早苗はいかにして"ネオナチ"と出会ったか

ネット右翼の15年

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

戦争を放棄せよ! 軍事力がなくても侵略と闘う方法はある、自由のために闘える!

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」