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2016年09月23日 08時38分 UPDATE

携帯の数だけ受信料を払うのか? NHKのワンセグ受信料敗訴受け、“誤解”氾濫 (1/3)

ワンセグ携帯にNHK受信契約の「義務はない」とするさいたま地裁の判断が大きな反響を呼んだ。「ワンセグ携帯電話の数だけ、追加で受信料が取られるようになる」と認識は誤解だ。

[産経新聞]
産経新聞

 テレビ放送を視聴できる「ワンセグ機能」を搭載した携帯電話によるNHK受信契約の義務の有無が争われた民事訴訟で、さいたま地裁が「義務はない」との判断を下した。インターネット上などで大きな反響を呼んだが、「ワンセグ携帯電話の数だけ、追加で受信料が取られるようになる」という誤解に基づいた批判も相次いだ。一方で、関心の高さを背景に、「見ていない人まで負担を求められる」というNHK受信料に対する国民の根源的な不信感の根強さがありそうだ。

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 ワンセグ受信料問題に関して、インターネットのニュースサイトのコメント欄には、NHKを批判する書き込みが相次いだ。

 「受信料の上乗せなんてあり得ない」「受信機持っている数だけ払わせるシステムに無理がある」「NHKは携帯で売上倍増!って思っているんだろ」

 しかし、これらのコメントには誤解がある。受信契約は「一世帯一契約」が原則。テレビを保有していて、すでに受信料を支払っている世帯は、ワンセグ携帯を新たにいくつ買っても、追加で受信料を支払う義務が生じることはない。追加負担への言及がなくても、このニュースでNHKを批判しているコメントは、勘違いをもとに投稿されている可能性がある。

 ここで、今回の訴訟の結果と、その後の経緯を振り返ってみたい。

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