日本・キューバ首脳会談 無償資金協力で合意

日本・キューバ首脳会談 無償資金協力で合意
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キューバを訪れている安倍総理大臣は日本時間の23日朝、国家元首にあたるラウル・カストロ国家評議会議長と会談し、キューバとの経済関係の強化にむけて、12億7300万円を限度額とする無償資金協力を行うことで合意しました。
日本の総理大臣として初めてキューバを訪れている安倍総理大臣はキューバ革命の中心人物、フィデル・カストロ前国家評議会議長との会談に続いて日本時間の23日午前7時すぎから、フィデル氏の弟のラウル・カストロ国家評議会議長との首脳会談に臨みました。

会談はおよそ40分にわたって行われ、それに続く夕食会は午前11時ごろに終わりました。会談の詳細はまだ明らかになっていませんが、安倍総理大臣は、キューバでは、インフラの老朽化などによって、今後、大きな開発需要が見込まれることから、経済関係の強化に官民をあげて取り組む考えを伝えたうえで、日本企業の進出を促すためにも、投資環境の整備などへの協力を求めたものとみられます。

また、キューバが核実験や弾道ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮と国交を結んでいることをふまえ、圧力の強化に向けて協力を呼びかけたものとみられます。

そして両首脳は、首脳会談のあと、日本政府が、キューバ政府に対して、がん診療に必要な医療機材を供与するために12億7300万円を限度額とする無償資金協力を実施することなどを盛り込んだ、交換公文の署名式にそろって立ち会いました。