09月23日 09時44分
多くのぜんそく患者を出した三重県四日市市の公害の歴史をアニメーションを使って分かりやすくまとめた映像が公開されています。
この映像は「四日市公害と環境未来館」が、地元で起きた公害の歴史を子どもにも分かりやすく学んでもらおうと作成し、アニメーションを使ってまとめているのが特徴です。
地元の工場から排出された煙で、空気が汚れてぜんそくなどの病気が引き起こされ、患者が工場を経営する企業を相手どって裁判を起こしたこと、その後、工場が使用する燃料を変更するなど、環境改善に取り組んだことなど、公害の歴史が約6分間にまとめられています。
また、スクリーンの下に設置された四日市市の模型には、ぜんそくの原因となった煙が到達した地域などが、アニメーションの内容にあわせて映し出される仕組みになっています。
見学した男子中学生は「目だけでなく、耳も使って学ぶので分かりやすかった」と話していました。
四日市公害と環境未来館の舘明宏さんは「公害の歴史を分かりやすくまとめたので、子どもたちにはこれを見て地域の歴史をしっかり勉強してほしい」と話していました。
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