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石川世界大会 いざカタン 独発祥のボードゲーム
かほくの堂さん「わくわく」「ポケモンGO」などスマートフォン向けゲームに熱中する若者が多い中、大人を熱くするゲームがある。ドイツ発祥のボードゲーム「カタンの開拓者たち(カタン)」だ。カタンの普及に力を入れる石川県かほく市の会社員堂久剛(どうひさたけ)さん(48)はカタンの全国大会で準優勝し、米国で開催される世界大会出場を決めた。「世界大会で優勝し、ファンを増やしたい」と意気込む。(蓮野亜耶) 中学時代からボードゲームが好きだった堂さん。六年前、出張中の東京のゲーム店でカタンに出合った。資源を交換するときの交渉でプレーヤーの個性が出る点や、顔を付き合わせたコミュニケーションができるところに心を打たれた。 始めた当初は北陸での知名度は低く、愛好者がほとんどいなかったため、東京や大阪に遠征して腕を磨いた。二〇一二年から知人の勧めで日本選手権の地方予選に出場し始めた。 昨年の日本選手権では十三位。大会上位者は、各地域でカタンの愛好団体をつくり、月例会を開くなどしており、練習量の差は歴然だった。「チャンピオンになるためには北陸での仲間づくりが大切」との思いから、昨年九月に「北陸カタンクラブ」を発足させた。月に一度、金沢市のITビジネスプラザ武蔵に集まり、日本チャンピオンになることを目標に仲間と戦略を練り、技を磨いてきた。 今年の日本選手権の地方予選は全国四会場で計四百十人が出場した。堂さんは、六十人が出場し六月に金沢市内で開かれた地方予選の北陸大会で優勝。七月末の日本選手権に進んだ。 選手権には地方予選の上位ら二十四人が出場。上位四人で争う最終戦に残った堂さんは、三戦を終えてトップだったが、最後に負けてしまい準優勝。優勝者と共に世界への切符をつかんだ。 世界大会は二十三〜二十五日に米コロラド州で開催され、三十以上の国から勝ち抜いてきた六十四人が出場する。堂さんは「外国のプレーヤーとの対戦はわくわくする。いい結果を残して、北陸の仲間と喜びを共有したい」と力を込める。 カタンの開拓者たち 1995年にドイツで誕生した2〜4人で行うボードゲーム。海に囲まれたカタン島に「砂漠」「森林」などの六角形のタイルを並べて島の地図を作り、その上に数字の書かれたチップを置いていく。地形からそれぞれ資源が産出する。2個のさいころを振って、出た目の数の合計と、同じ数が書かれた地形から資源がもらえる。自分が持たない資源は、対戦相手と交渉して得ることができる。獲得した資源で、島に家や街をつくる。家の建設は1点などと計算し、先に10点になった人が勝つ。 PR情報
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